密着力が効果の秘訣!?この夏オススメの制汗剤のタイプとは

【コラム】密着力が効果の秘訣!?この夏オススメの制汗剤のタイプとは

気温や湿度が上がるこれからの季節、汗対策は万全ですか?対策アイテムはさまざまありますが、種類が多くてどれを選ぶべきか悩む人も多いでしょう。
悩みに合わせた正しいケアの方法を、スキンケアガイドの佐治真澄さんにうかがいました。

ワキのニオイが気になるのはなぜ??

ワキのニオイが気になるのはなぜ

ワキのニオイが気になっていると、仕事にも集中できない…

他人との距離が近い電車や、密閉空間のエレベーターや会議室、接客でお客様と近くに寄らなくてはいけない時など、ニオイが気になるシーンは数多くありますよね。
なかでもこの時期に気になる部位は、心臓に近く、汗腺も集中していることから汗をかきやすい”ワキ”。電車でつり革を握るために腕をあげたときなど、「自分でも気づいていないワキのニオイが隣の人を不快にさせているかも…」と思うと、おしゃれを楽しめなかったり、外出するのが憂鬱になったりすることも。

実は汗そのものには、ほとんどニオイはないと言われています。かいた汗が皮膚表面にいるニオイ菌に分解されることで、あのいやーなニオイに変化するのです。
また、ワキにはエクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗腺がありますが、「アポクリン腺からの汗が多い人ほど、ニオイが強くなりやすい」と佐治さんは言います。

佐治さん(以下敬称略):「アポクリン腺は、ワキのほか、耳の中や肛門、陰部など限られた部分にだけあるもので、ここから出る汗は白っぽく粘りがあるのが特徴です。この汗にはたんぱく質や脂質、アンモニア、鉄分などが含まれていて、これらがニオイ菌のエサになることで、菌が繁殖しやすくなるのです」

ニオイのケアには「汗対策」「ニオイ菌対策」の2つが必要

つまり、ワキのニオイ対策には、「汗対策」と、「ニオイ菌を増やさないこと」の2つが必要になるというわけです。

佐治:「まずは、服装の工夫から。汗をたくさんかくことでニオイが発生しやすくなってしまうので、厚着をしない、袖周りがゆったりした通気性の良い服を着るなど、汗をかきにくいものを選ぶのが良いでしょう。ぴったりしたニットなど体に沿う洋服を着る場合は、汗とりパットなどをつけてかいた汗を吸い取ってあげてください」

また、外出前にはシャワーを浴びたりワキを汗ふきシートでぬぐったりすることで、汗とニオイ菌を除去しておくことも大切とのこと。

佐治:「注意したいのは、ワキを濡れたままにしておかないこと。水分が残っていると菌が増殖しやすくなってしまいます。ワキは閉じていることが多いので水分が蒸発しにくく、せっかく清潔にしたつもりがこれでは逆効果になります」

さらに、トイレに行ったときなどにこまめにワキの汗をぬぐうのも効果的。その際、ムダ毛を処理しておくと、ワキを拭きやすいし、ニオイ菌の繁殖もより抑えられるそうです。

ニオイ菌は時間とともに増えていきます

ニオイ菌は時間とともに増えていきます

その制汗剤じゃ、ワキのニオイを防げない!?

とはいえ、外出先や仕事中となるとこまめに汗をふき取る、などのケアは難しいこともあります。そこで、手軽に利用できるのが、『制汗剤』です。

最近では、多くの人が制汗剤を利用していますが、その種類はさまざま。悩みに合わせて、どのようなタイプの制汗剤を選べばいいかご存知ですか?佐治さんは「ケアをしているつもりなのにニオイが気になるという人は、使っている制汗剤の選び方が間違っているのかもしれません」と言います。

佐治:色々なタイプのものが出ているので、目的に応じて選ぶのが良いと思います。たとえば、汗をかきやすい、ニオイが気になるという人はしっかりとケアできるタイプを。また、普段はそんなに汗をかかないという人でも、外出場所や歩く時間、誰とどれくらい近くで接するのか、その日の服装は?など、その日の行動に応じて、気軽に使えるものとしっかりケアできるタイプの制汗剤を使い分けてもいいですね」

汗が多い人、ニオイが気になる人にはクリームタイプが最適

汗が多い人、ニオイが気になる人にはクリームタイプが最適

ワキのニオイが特に気になる人は、密着度が高いクリームタイプがおすすめ

では、ニオイが気になる人はどのような制汗剤を選べばよいのでしょうか?

佐治:「汗が特に多い人の場合やニオイが気になる人におすすめなのは、しっかり塗りこむことができるクリームタイプです」

クリームなら、しっかり肌に密着するので汗で流れ落ちにくく、気になるニオイを長時間しっかり押さえてくれるというわけです。

佐治:「長時間の外出で塗り直しができない場合や、オシャレを楽しみたい人にもいいと思います。汗ジミやニオイが気になって、着たいと思った服を着ることができなかったなんて人も、これなら大丈夫ですね」

朝のひと塗りで、時間とともに増えるニオイ菌をシャットアウト

塗り方にもポイントがあります。

佐治:「朝、着替えをする前にワキにしっかり塗り込んでおく。この朝のひと手間でかなり変わってくると思います。ただし、塗る前にワキの汗などを拭きとり清潔にしておくと、効果をより実感できるので忘れずに」

ワキは皮ふのなかでも伸縮するパーツ。だからこそ、ワキの肌を伸ばすようにして、指を使って肌のキメの間にもしっかり塗り込むと、さらに効果アップ。時間とともに増える雑菌をしっかり押さえてくれるので、仕事帰りにヨガなどのスポーツを楽しんだり、デートなどの予定が入っていても安心です。

ワキの汗はストレスによっても増えることがあるそうですが、これならニオイを抑えられる!という自分にとってのお守りのような制汗剤をみつけておくと、「ワキ、におってるかも…」というストレスが減り、一日中気にせず快適に過ごすことができそうですね。

佐治:「クリームタイプですが、塗った後はすぐにサラサラするので、着替えの前にささっとつけてすぐに洋服を着ても特に問題はありません」

ワキのニオイが気にならなくなれば、積極的なコミュニケーションができるようになり、仕事もプライベートも自信を持てるようになるかもしれません。「ミーティングで大きな仕事を任せてもらえるかもしれないし、足踏みしていた恋愛だって進展するかもしれない!人生がハッピーになるかも!?」と佐治さん。この夏のワキのニオイ対策に、ぜひクリームタイプの制汗剤を取り入れてみてはいかがでしょう

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佐治 真澄 さん
スキンケアガイド:佐治 真澄 さん
複数の化粧品会社の広報を経験。その際に得た美容に関する知識を元にライターとして活動を開始。単に高価な化粧品だけではなく、コストに見合った効果を実感できる商品や、プチプラコスメ、地元密着コスメなどを日々探求。それらの商品を、自分の肌で試しているときが一番幸せを感じる自称コスメマニア。

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