【コラム】ワキガのセルフチェック方法!臭いの原因や予防方法など徹底解説 ワキガをセルフチェックする前に!臭いの原因を解説 特徴別|ワキガの可能性をセルフチェックで確認 ワキガの臭いレベルをセルフチェックする方法 セルフチェックでワキガ気味の人は要注意!基本の予防方法 自分で気づく人は注意!セルフチェックでワキガ気味の人は要対策! 自分では気づくことが難しいワキガの臭いは、多くの女性が悩みを抱えるデリケートな問題。「自分がワキガかわからない」「どの程度臭っているのか自覚できない」など気にはなるものの、他人には相談しにくいですよね。 そこで今回は、ワキガの可能性や臭いレベルをセルフチェックする方法を紹介します。自分がワキガかどうか判別できなくて悩んでいる人は、セルフチェックでワキガの可能性を確認してみてください。 ワキガをセルフチェックする前に!臭いの原因を解説 ワキガの直接的な原因はアポクリン腺 わきの下は他の部位と比べると汗腺が多いといわれており、「アポクリン腺」と「エクリン腺」の2種類の汗腺があります。すべての汗がワキガ臭を発するわけではなく、粘り気のある独特な臭いの汗が特徴のアポクリン腺が主な原因。サラサラとした無臭の汗が特徴のエクリン腺は、ワキガの臭いに直接的な影響は与えません。 ワキガかどうかセルフチェックする前に、まずはワキガがなぜ臭うのか詳しいメカニズムを見ていきましょう。 ワキガの原因と基礎知識 運動による体温の上昇で分泌されるエクリン腺の汗は約98%が水分だといわれており、ワキガ臭の直接的な原因にはなりません。一方でアポクリン腺から分泌される汗には尿素・アンモニア・脂肪酸などが含まれており、エクリン腺よりも粘り気の強い性質が特徴です。 アポクリン腺から分泌された汗を肌表面の細菌が分解する際、ワキガの原因となる強い臭いが発生します。 特徴別|ワキガの可能性をセルフチェックで確認 ワキガのセルフチェック6項目 【セルフチェック】ワキガ体質の6つの特徴 耳垢がねっとりしている 両親もしくはどちらかがワキガ わき毛の量が多い 汗の分泌量が多い 黄ばんだ汗ジミができる わき毛に白い粉がつく ワキガの人はきつい臭いで他人に不快感を与えがちですが、自分で常にワキガの臭いをかいでいるためワキガ体質に気づくことが困難。反対にワキガ体質ではないにもかかわらず、「自分はワキガかもしれない」と思い悩む女性も少なくありません。 ワキガの可能性をセルフチェックで確認しておくことで、どの程度の臭い対策が必要なのか見えてきます。以下でワキガ体質が抱える6つの特徴を解説するので、自分がワキガ体質かセルフチェックしてみましょう。 耳垢がねっとりしている ワキガの可能性をセルフチェックするには、耳垢の湿り気具合を確認する方法があります。 耳の穴にはエクリン腺は存在せず、ワキガ臭の原因である汗を分泌するアポクリン腺のみが存在するといわれています。耳垢の湿り気はアポクリン腺の量によって決まるため、耳垢がねっとりとしているか確認してみてください。具体的には耳垢が湿っている人の80%がワキガだといわれており、残りの20%はワキガではありません。 両親もしくはどちらかがワキガ アポクリン腺の数は遺伝による影響が大きいとされており、アポクリン腺の数は成長に伴って増減することはありません。また、ワキガ体質は遺伝として受け継がれやすい「優性遺伝」のため、ワキガかどうかは両親の体質によって決まります。 ワキガの可能性をセルフチェックする際には、両親またはどちらかがワキガ体質か確認するとよいでしょう。両親がワキガの場合は約75%、片方のみがワキガの場合は約50%の確率で遺伝すると考えられています。 わき毛の量が多い ワキガの原因となるアポクリン腺は毛穴とつながっており、わき毛の量が多い人はアポクリン腺の数も多いという特徴があります。アポクリン腺の数が多いほど臭いの元になる汗の分泌量が増えるため、わき毛が多い人はワキガ体質である可能性が高いといえるでしょう。わき毛の密集度合いをセルフチェックする際は、1つの毛穴から複数のわき毛が生えていないか確認してみてください。 また、わき毛が生えていると雑菌が繁殖しやすいため、こまめにわき毛処理することをおすすめします。 汗の分泌量が多い 汗の分泌量はエクリン腺の数に左右されるとされます。エクリン腺はワキガに直接的な影響は与えませんが、ワキガの原因であるアポクリン腺から分泌された汗はエクリン腺から分泌された汗によって拡散されます。つまり、エクリン腺の数が多いと汗の分泌量が増え、ワキガ臭の拡散力が高まるといえるのです。 ワキガと多汗症は合併率が高い傾向にあり、ワキガ体質の人のうち60%が多汗症を合併しているといわれています。 黄ばんだ汗ジミができる 自分がワキガ体質か確認するためには、汗ジミが黄ばんでいるかセルフチェックする方法があります。アポクリン腺から分泌される汗にはたんぱく質や鉄分のほか、リポフスチンとよばれる色素成分が含まれています。リポフスチンの分泌が多いほど汗ジミの色が濃くなるため、ワキガである可能性が高まるといえるでしょう。 衣服に黄色または黄土色の汗ジミがくっきりと残っているか確認してください。 わき毛に白い粉がつく わき毛に白い粉のようなものが付着するという人は、ワキガである可能性が極めて高いといえるでしょう。わき毛に付着する白い粉の正体は、アポクリン腺より分泌された汗の成分が結晶化したものです。汗が蒸発することで乾いた汗の分泌物が結晶化し、白い粉状となってわき毛に付着するといわれています。 デオドラント剤を使用すると白い粉が残ることがあるため、セルフチェックする際は何も付けていない状態で行いましょう。 ワキガの臭いレベルをセルフチェックする方法 セルフチェックで臭いレベルを判別 セルフチェックの結果からワキガ体質の可能性が高いという人は、ワキガの臭いレベルを確認しましょう。ワキガの臭いの強さをセルフチェックする有名な方法として、ガーゼテストとよばれる診断方法があります。 ガーゼテストは実際に病院でも取り入れられており、病院で行う場合は医師やスタッフが臭いを判定してレベルを分類。自分自身では正確な臭いレベルの判断が難しいため、可能であれば他人に判定してもらうとよいでしょう。 ガーゼテストでセルフチェック ガーゼテストはガーゼをわきに挟んだまま数分間運動し、ガーゼの臭いをかいでもらって客観的に臭いレベルを確認する方法。 臭いレベルをセルフチェックで確認 レベル1:ガーゼが臭わない レベル2:ガーゼがわずかに臭う レベル3:鼻にガーゼを近づけると臭う(軽度ワキガ) レベル4:鼻にガーゼを近づけなくても臭う(中度ワキガ) レベル5:手に持っただけで臭う(重度ワキガ) 一般的に軽度は鼻を近づけると気づくレベルで、密閉空間にいると気づくレベルが中度のワキガです。重度になると1メートル以上離れていても気づくレベルとなり、かなり強い臭いを発するといわれています。 手術が適用されるのはレベル3以上 病院によって手術が適用されるレベルは異なりますが、一般的には軽度~重度のワキガが手術の対象です。ところが、「セルフチェックではレベル1~2だったけど臭いは気になる!」という女性も多いのではないでしょうか? 軽度以下であれば医薬部外品のデオドラント剤「メンソレータム®リフレア®デオドラントクリーム」がおすすめ。しっかりと肌に密着し臭いの元となる原因菌を殺菌して、ワキガを予防するクリームタイプの商品です。 メンソレータム®リフレア®デオドラントクリーム 医薬部外品 詳しい製品情報はこちら セルフチェックでワキガ気味の人は要注意!基本の予防方法 ワキガの臭いを予防する方法4選 ガーゼテストの結果がレベル3以上のワキガ体質であっても、「手術を受けるのは気が引ける」という方も多いのではないでしょうか?生活習慣の改善によりワキガの臭いは予防できるといわれているので、まずは生活習慣を見直すことから始めてください。 食生活が偏りがちな人や運動不足・睡眠不足の人は、ワキガ臭がきつい傾向があるため注意が必要です。また、過度な飲酒や喫煙もワキガの臭いを強める要因なので、健康に配慮した生活習慣を意識しましょう。 高カロリー・脂肪分が多い食事を控える ワキガの臭いをできるだけ抑えるためには、動物性の脂質を多く含む食品の摂取を控えるようにしましょう。動物性の脂質はアポクリン腺を刺激しやすいといわれており、具体的な例としては肉類、揚げ物、乳製品などの食品が挙げられます。また、香辛料が効いた料理やキムチ、ニンニクなども臭いの生成を促進させてしまいます。 アポクリン腺を刺激する食品の特徴を把握して、食生活を改善する必要があるか確認してみましょう。 お酒やタバコはほどほどに アルコールを分解する際に生成される臭い物質のアセトアルデヒドは、飲酒量が多いと血中に残って汗として分泌されます。アルコールの血管拡張作用は発汗を促進するため、飲酒をすると臭い成分を含む汗が分泌されてワキガ臭が強くなりやすいでしょう。 また、タバコに含まれるニコチンは中枢神経を刺激し、アポクリン腺・エクリン腺どちらの汗腺も刺激させる原因物質です。アポクリン腺はワキガの臭いに影響を及ぼすので、ヘビースモーカーはワキガ臭が強くなる傾向にあります。 適度な運動で爽やかな汗を流す 発汗作用のある過度な飲酒は避けるべきだと前述しましたが、運動による発汗は基礎代謝を上げるため適度な運動はおすすめです。運動不足の人は基礎代謝が落ちるので、アンモニアや二酸化炭素などの老廃物が蓄積されてしまいます。臭いの元となる老廃物を体外に排出するために、適度な運動を取り入れて爽やかな汗をかきましょう。 ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を取り入れるのがおすすめです。 質のよい睡眠をとる 睡眠不足の人は自律神経が乱れやすく、基礎代謝が低下して老廃物や毒素が体内に蓄積されやすくなります。また、交感神経の緊張により肝臓機能が低下すると、体内のアンモニアが正常に分解されません。体内に残ったアンモニアが汗の成分となって流出するため、ワキガの臭いが強くなると考えられています。 睡眠不足が当てはまる方は、ワキガが悪化しやすいため注意が必要です。 自分で気づく人は注意!セルフチェックでワキガ気味の人は要対策! 今回はワキガの可能性をセルフチェックする方法や、臭いレベルをセルフチェックする方法について解説しました。ワキガ臭はアポクリン腺から分泌された汗が主な原因で、細菌が汗を分解する際に臭いが発生するといわれています。 耳垢に粘り気がある、両親またはどちらかがワキガであるなどの特徴は、ワキガ体質の可能性が高いため要注意。自分ではなかなか気づくことが難しいワキガ体質は、まずはセルフチェックで確認してみてくださいね。 正しい情報を掲載するよう注意しておりますが、誤った情報があればご指摘ください 医療情報に関するご指摘はこちら からだの気になる症状別ガイド一覧へ戻る