6歳~12歳の弱度近視から中等度近視( -1.5D~-4.5D )の小学生の男女69人を対象に試験を行い、クロセチン7.5mgを含むソフトカプセルを1日1回、24週間服用してもらうランダム化比較試験を行いました。
クロセチンを24週間服用した群は、クロセチンの入っていないプラセボを服用した群に比べ、眼軸長の伸長が14%抑制されていました。
また、屈折の近視化についても20%抑制されていました。
また、近視が強くなると、網膜の外側にある「脈絡膜(みゃくらくまく)」という血管の豊富な膜が薄くなることが知られています。
プラセボを摂取した群では脈絡膜の厚みが薄くなっていたのに対し、クロセチンを服用した群では有意に厚くなっていることも分かりました。
以上のことから、クロセチンの服用により近視進行を有意に抑制する効果があることが確認されました。
データ:Mori K, Torii H, Fujimoto S, et al.(2019)