近視とは 近視とは

ものが見えるしくみ

目の構造 目の構造

目の構造は、フィルムカメラに似ているといわれています。

目に入った光は、角膜と水晶体で屈折して網膜にピントが合い、像として映し出されます。その像が視神経を通して脳に届き、映像として認識されます。

近視は、網膜の手前でピントが合う状態 近視は、網膜の手前でピントが合う状態

近視の多くは「眼軸長(がんじくちょう)」と呼ばれる眼の奥行きの長さが伸びすぎて、網膜にピントが合わなくなるものです。

メガネやコンタクトを装用することで、光の屈折が矯正され、網膜にピントが合います。

  • 正視

    網膜にピタリとピントが合って、クリアな像が結ばれます。

  • 近視

    網膜より手前にピントが合ってしまいます。近くは見えますが遠くはぼやけて見えにくくなります。

  • 遠視

    網膜より後ろにピントが合ってしまいます。こどもの遠視は斜視や弱視になる可能性もあり、治療が必要な場合もあります。

成長段階にあるこどもは近視になりやすい

身長が伸びる時期に、眼軸長も伸びていきます。そのため、成長段階にあるこどもは近視を発症しやすいのです。

こどもの視機能の発達

生まれたばかりの赤ちゃんの目は、まだ十分に見えていません。
1~4歳で急速に視力が発達し、1.0の視力に近づくのが5歳前後。
左右の目で見た情報を合わせて頭で理解できるようになるのは、6~8歳くらいだといわれています。

大切なのは、近視を進ませないこと 大切なのは、近視を進ませないこと

近視は年齢があがるにつれて進行することが多く、発症年齢が早いほど、将来、より強い近視になる傾向があります。
また、近視が進みすぎると失明にいたる目の病気(眼疾患)になる可能性も高まるといわれています。

だからこそ、なるべく近視が進まない
ようにすることが大切なのです。

近視になるのが早いほど、将来近視は強くなる 近視になるのが早いほど、将来近視は強くなる

シンガポールの7~9歳の学童928人を11歳まで追跡調査し、年間の近視進行率をグラフ化したものです。
近視の進行期間が長いこどもほど、将来近視が強くなることがわかります。

※このグラフにおける近視発症年齢とは、近視を矯正するために眼鏡が初めて処方された年齢を指しています。

学校検診でわかること

学校での視力検査の目的はおもに2つあります。

  • 学校生活の中で支障がないかどうかを知ること
  • 早く眼科を受診した方がいい人を見つけること

視力の判定

  • 1.0以上

    教室の一番後ろの席にいても黒板の文字を楽に読むことができる

  • 眼科受診が必要

    • 0.9~0.7

      教室の真ん中より後ろの席にいても黒板の文字がだいたい読めるが、小さい文字だと見えづらいこともある

    • 0.6~0.3

      教室の真ん中より前の席にいても、小さい文字があまり読めない

    • 0.2以下

      一番前の席に座っても、メガネなどがないとはっきり読めない

視力検査で結果を知るだけでなく、定期的に眼科を受診することも重要です。

裸眼視力だけで判断しないこと

0.2や 0.3 といった裸眼視力だけでは、目の状態の変化を正確に把握することはできません。
眼科では目の屈折状態などを精密な機械で計測して、度数の入ったレンズで見え方を確認しながら度数を決定します。

度数の単位はディオプター(D)を使って表され、近視はマイナス(-)で表示されます。
数字が大きいほど、近視が強いことになります。

弱度近視
-0.5D 以上 -3.0D 未満
中等度近視
-3.0D 以上 -6.0D 未満
強度近視
-6.0D 以上

また、視力が落ちたときは近視だけでなく、他の眼疾患が起きていることもあります。
お子さまがものを見えにくそうにしていると感じたときは、自己判断せずに、必ず眼科で検診を受けましょう。