(2)【部位別】ひび・あかぎれの主な症状

<知っておきたい>「ひび・あかぎれ」の正しい知識 (2)【部位別】ひび・あかぎれの主な症状

ひびは比較的軽い症状ですが、あかぎれはひびがさらに悪化した状態であるため、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。ここでは、ひび・あかぎれの一般的な症状をおさえながら、部位別の症状、ひび・あかぎれの原因となる前症状についてくわしく解説します。

ひび・あかぎれとは

ひび・あかぎれの主な症状

ひびは深い線状の切れ目のこと、あかぎれはひびが悪化した状態のことをいいますが、具体的にどのような症状が現れるのでしょうか。ひび・あかぎれが起こる原因とともにみていきましょう。

ひび

  • 症状

    皮膚がガサガサに乾燥して弾力が失われ、カチコチした質感になります。赤みのほか、かゆみや痛みが現れます。かゆいからとボリボリかいてしまうと、炎症が悪化してさらにかゆみが増すことがあるので注意が必要です。皮膚がひび割れて強い痛みを感じるほか、気づかないうちに指の関節などがぱくっと割れていることもあります。

  • 原因

    ひびは、気温が低く乾燥する季節に多く発生します。水分の蒸発を防ぐ角層の乾燥が進むと、皮膚のバリア機能が低下して外部からの刺激を受けやすい状態になり、ひびが起こりやすくなってしまうのです。
    また、寒さによる血行不良で、末端の手足に栄養が行き届きにくくなることも、皮膚の修復力低下につながります。そのほか、加齢による皮脂量の低下も原因となります。

    ひびの主な原因
    空気の乾燥、気温の低下、お湯、ストレス、加齢、栄養不足、睡眠不足、洗剤、手の消毒液、健康サンダル

あかぎれ

  • 症状

    ひびが悪化して、表皮の奥にある真皮にまで亀裂が到達した状態。皮膚は硬化して、ひびの部分が赤く見え、出血を伴うこともあります。痛みやかゆみはさらに強くなります。
    水仕事をしているときに限らず、動かすだけでつらく感じることが少なくありません。進行すると、何もしなくてもズキズキとした痛みが出るほか、二次感染を起こしてひび周辺が腫れてしまうことも。ひびに比べて、治りにくいケースが多くなります。

  • 原因

    基本的には、ひびの原因と同様。ひびの悪化であかぎれが起こります。

【部位別】ひび・あかぎれの種類(病気名)

【部位別】ひび・あかぎれの種類(病気名)

一般的に、ひび・あかぎれが起こりやすい部位は、手と足です。部位別に異なる症状や原因について、くわしくみていきましょう。

症状
  • 手の甲

    角層が乾燥してキメがあらくなり、土が乾燥したときにできる亀裂のようなものが細かく見られます。入浴後など体が温まるとかゆみが強くなるほか、夜寝ているあいだにかゆみが増して、無意識に皮膚をかくことで悪化することもあります。

  • 手の指(指先、指のあいだ、指の腹)

    指の関節部分が乾燥していると、曲げ伸ばしのときに引っ張られてひびが起こりやすくなります。指の腹や指先は、つねにさまざまな刺激や外的圧力にさらされているため、症状が悪化しやすいでしょう。日常的によく動かす部位のため、治りにくいのも特徴です。

  • かかと

    乾燥によるバリア機能の低下を起こしやすい部位。ターンオーバーが乱れて皮膚の生まれ変わりがスムーズにいかず、古い角質が残って分厚くなっているところに体重がかかると、ひびが発生しやすくなります。

ひび・あかぎれは、湿疹などの症状が原因で起こりやすくなる場合があります。ひび・あかぎれの原因となってしまう前症状をいくつかお伝えしましょう。

症状
  • 手湿疹(主婦湿疹)

    いわゆる手あれ。手湿疹が進行すると、ひび・あかぎれを起こすことがあります。

  • アレルギー性接触皮膚炎

    ゴム手袋や野菜など、特定の物質に触れるたびに症状が悪化する場合、その物質に対するアレルギー性接触皮膚炎の可能性が考えられます。

  • 乾燥性湿疹

    皮脂の分泌量が少なくなることで起こる疾患。とくにヒザ下のスネや背中に多く、衣服との摩擦が起こりやすい箇所によく見られます。また、太平洋側の冬は空気がかなり乾燥するため、乾燥性湿疹が多くなります。

  • 異汗性湿疹(汗疱)

    手のひらや指のあいだ、足の底に水疱ができる疾患。手湿疹の一型とも考えられています。原因は明らかになっていませんが、汗をよくかく人に多いため、汗との関連性も指摘されています。

  • 掌蹠膿疱症

    手のひら(手掌)や足の裏(足蹠)にウミがたまった膿疱が多く見られる疾患。皮膚にひび割れや痛みを伴うことがあります。

最後に、子ども、高齢者がひび・あかぎれを起こしやすいケースについてお伝えします。とくに皮膚が弱い子どもは、肌を傷める要因に注意して生活することが大切です。

  • 子どもに発症しやすいケース

    手を濡れたまま放置したり、寒い季節に外で遊んだり、土をいじったり、自転車に乗ったりして寒風にさらされると、皮脂や水分が漏出して皮膚のバリア機能が低下します。ただでさえ子どもの皮膚のバリア機能は大人より低いため、頬や手の甲がガサガサして赤くなったり、細かい亀裂が入ったりしてしまいます。

  • 高齢者に発症しやすいケース

    高齢者においては、乾燥性湿疹がとくに多く見られます。その影響で、ひび・あかぎれを起こすことがあります。

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堀内 祐紀 先生
監修:秋葉原スキンクリニック院長 堀内 祐紀先生
東京女子医科大学医学部医学科卒業後、都内皮膚科・美容クリニックを経て、2007年に秋葉原スキンクリニックを開院。日本皮膚科学会認定専門医であるほか、日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会などに所属する。

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