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育児・教育ジャーナリスト
おおたとしまささんの妊活アドバイス

この「妊活白書」は、妊活に対するさまざまな局面について、男女それぞれの立場からの意識を聞いた、貴重なデータです。妊娠はパートナーお互いの協力がないとできないもの。しかし妊活に対する距離感や熱量には、男女で微妙な差があり、お互いに戸惑ったり、悩んだりしている様子が、データの端々から感じられました。どんなに仲がいいパートナーであっても、たとえばドラマやニュースに対する感じ方や考え方が違うのは当然のこと。ましてや人生で初めて取り組む妊活に対するスタンスにズレが生じることは、考えてみれば当然です。ズレがあることが悪いことなのではなく、このズレをどう乗り越えていくのかが、パートナーとしての形であり、それがふたりの歴史になり、財産になるのだととらえてほしいと思います。大切なのは、苦しいときこそお互いに向き合い支え合うことから逃げないこと。そうすれば、「この人といっしょになって良かった」と心の底から思えるはずです。

  • #CHAPTER 1

    「正しい避妊」と「正しい妊活」は紙一重
    「妊娠」についての正しい知識は男女共通
    男女ともに、独身のうちは、妊娠しないためにはどうしたらいいかという知識には貪欲でも、妊娠するための知識を得ようとする機会は少ないです。しかし「避妊」と「妊活」は両極に位置する概念ではありません。本来、紙一重にある概念です。「妊娠」に対する正しい知識を身に付けることは、「正しい避妊」と「正しい妊活」の両方につながります。「男性の体」「女性の体」と別個に考えるのでなく、「妊娠」についての総合的な正しい知識を身に付けましょう。

  • #CHAPTER 2

    責任のなすりつけ合いは事態を悪化させる
    悩みはふたりで乗り越えるためのもの
    妊娠する可能性は年齢とともに少なくなることが知られています。女性だけでなく、年齢とともに精子の質も落ちることがわかっています。加齢による影響がどれだけ出るかは個人差がありますが、早めに取り組むに越したことはありません。もし、妊活を始めてもなかなか妊娠できないという状況になったら、「どちらに問題があるのか」と考えるのではなく、「ふたりで話して一緒に乗り越えよう」ととらえて取り組むことが大切です。

  • #CHAPTER 3

    感じ方が違うのは悪いことではない
    大事なのは、伝え合い、認め合うこと
    妊活が長期にわたると心身への負担も経済的な負担も大きく感じられてきます。ふたりで妊活していても、負担の感じ方にズレが生じることはある意味当然です。そんなときは、自分と違う感じ方をしている相手を責めるのではなく、「私はこう感じる」と、お互いの感じ方を素直に伝え合うことが大事です。そして「ああ、そういうふうに感じていたんだね」と相手の感じていることを認め合うことが大事です。お互いの感じ方への評価は不要です。

  • #CHAPTER 4

    お互いに足並みをそろえる意識が
    ふたりで妊活している実感につながる
    「ふたり妊活」ができているかどうかという評価は主観的です。「パートナーが、妊活に対しての自分の気持ちを理解してくれているかどうか」を評価していると言い換えることができます。相手が「協力的でない」と感じる場合、見方を変えれば、自分が「前のめりになりすぎて、相手のペースを無視している」のかもしれません。その逆もあり得ます。お互いに相手の気持ちを知ろうとする努力を重ねることで「ふたり妊活」している実感が生まれます。

おおたとしまさ / 育児・教育ジャーナリスト
「子供が“パパ〜!”っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。今、子供と一緒にいられなかったら一生後悔する」と株式会社リクルートを脱サラ。子育て夫婦のパートナーシップ、男性の育児、そして教育全般について、執筆・講演活動を行う。心理カウンセラーの資格があり、サイト「パパの悩み相談横丁」ではメールで全国のパパからの悩みを受け付けている。『パパのトリセツ』、『ルポ父親たちの葛藤』など著書は50冊以上。

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