この「妊活白書」は、妊活に対するさまざまな局面について、男女それぞれの立場からの意識を聞いた、貴重なデータです。妊娠はパートナーお互いの協力がないとできないもの。しかし妊活に対する距離感や熱量には、男女で微妙な差があり、お互いに戸惑ったり、悩んだりしている様子が、データの端々から感じられました。どんなに仲がいいパートナーであっても、たとえばドラマやニュースに対する感じ方や考え方が違うのは当然のこと。ましてや人生で初めて取り組む妊活に対するスタンスにズレが生じることは、考えてみれば当然です。ズレがあることが悪いことなのではなく、このズレをどう乗り越えていくのかが、パートナーとしての形であり、それがふたりの歴史になり、財産になるのだととらえてほしいと思います。大切なのは、苦しいときこそお互いに向き合い支え合うことから逃げないこと。そうすれば、「この人といっしょになって良かった」と心の底から思えるはずです。