あの人の、
心のしずめ方
伊藤まさこさんの場合

せわしない毎日の中では、良い方向にも悪い方向にも心が揺れ動く瞬間に直面します。心がさわがしくて落ち着かない時、どんなふうに自分に向き合えばいいのでしょうか。スタイリストとして長年第一線で活躍する伊藤まさこさんは、暮らしの中で絶えず自分が心地良くいられる方法を選びとることで、心を穏やかに保っているのだそう。日頃実践している “心のしずめ方”について伺いました。

「あの人の、心のしずめ方」は、各界の第一線で活躍する女性たちに、自分なりに培ってきた心のしずめ方についてインタビューをしていく連載企画です。

規則正しい生活の繰り返しが
機嫌の良い自分をつくる。

日頃、心をしずめようと意識することはそう多くありませんが、 “機嫌良くいる”ことは心がけています。それは、自分がふと会いたくなるのは決まって、心穏やかで、いつもどことなく口角が上がっているような人たちだから。自分もそうあるために、暮らしの中で絶えず心地良くいられる方法を自然と選びとっていて、それが、結果的に心をしずめることにも繋がっているのではないかなと感じます。そして、その一番の方法は規則正しい生活です。

朝は早く5時頃には起床。太陽とともに目覚める毎日です。ストレッチをしたり、水を飲んだりしてゆっくり過ごした後に、掃除をします。私にとって、家が散らかっている状態は心が疲れること。綺麗な空間が心地良くて好きだから、掃除が自然と日課になりました。床の埃をとって、モップで水拭きして、台所を綺麗にして。掃除機をかけたり、ベランダを水掃きしたりする大掛かりなものは週末に。少しずつでもいいので毎日続けるようにしています。作業を溜めないことも、心をモヤモヤさせない秘訣なのかもしれません。

それから、家で過ごす日は午前中のうちに一通りの仕事を終わらせてしまうことが多いですね。メールの返事も極力早めにして、私のところで溜まらないように。朝は頭もよく働いているので、原稿仕事も終わらせています。いずれもなんてことないルーティーンですが、この積み重ねこそが、自分にとって最も心地良い暮らしのあり方なんです。

1日の出来事や心身の状態を書き出し
正しいペースを取り戻す。

だからこそ、嫌なことがあったりイライラしたりと、少し心が乱れているなと感じた日も、改めて規則正しい暮らしを送ることで、自分のペースを取り戻すようにしています。そのために5年ほど前から続けているのが、1日の出来事や次の日にやることを紙に書き出すこと。そこに心や体の状態も書き加えることで、「寝不足だったんだ」や「仕事のしすぎかもしれないな」など、不調の原因が何かしらか見つかります。自分の良い状態を知っておき、そうでない時はきちんと戻す。その繰り返しによって、心を整えています。

また、そもそもの感情の浮き沈みを自分でコントロールするというのも一つの手です。以前は仕事でモヤっとすることがあると、その都度相手に対して喧嘩腰になって連絡を返してしまうこともしばしばあり、後から大人気なかったかなと反省することも少なくありませんでした。ですが一晩置いて見ると、案外冷静になれるものなんですよね。怒りをぶつけることで、自分も過度にエネルギーを消耗してしまいます。年齢を重ねるにつれ感情を調整する癖をつけたことで、最近では怒りが頭にのぼるようなこともなく、絶えずリラックスした状態で過ごすことができています。

休日の楽しみは、
1人きりのドライブと、早朝のお寺。

一方で休日になると、時折1人でドライブに出かけます。目的地があることもあれば、単純に好きな道を走ることもあって。普段は家族や仕事仲間に囲まれていて、それはそれでもちろん嬉しいことですが、完全に1人になる時間はそう多くありません。ゆえに車の中は貴重。自分のペースで車を動かして、景色を感じたり、音楽を聴いたり。“自分のためだけの時間”を満喫しています。

他には、大好きな旅の最中にも心がしずまる瞬間があります。旅先では、早朝に地域のお寺を訪れるのが好きで、先日京都を訪れた時にも、清水寺を朝6時の開門と同時に訪れました。日中は混み合っている境内にもほとんど人がおらず、掃除も行き届いていて気持ちがいい。まだ世の中が動き出す前の静けさが、とても美しかったですね。清水の舞台も独り占めできました。帰り道、美味しい朝ご飯を目指して散策するのもまた、楽しみの一つです。

自分の心が整っていなければ、周囲に対して知らず知らずのうちに攻撃的になってしまうものです。ゆえに心をしずめる時間は必要。ただ、その方法は決して一つではないと思います。しっかり睡眠をとる、朝早く起きる、掃除をする、深呼吸をする、きちんと出汁をとる、挨拶やお礼を忘れない……そうした細かい事柄のすべてがつながって、心を良い状態に保ってくれるのではないでしょうか。

伊藤まさこ

いとう・まさこ/1970 年神奈川県生まれ。料理や雑貨など暮らしまわりのスタイリストとして活躍。著書に『おいしい時間をあの人へ』(朝日新聞出版)、『する、しない。』(PHP研究所)などがある。

きょうの新月
2023年11月13日(月)PM6:27
蠍座の新月

普段私たちが使っているカレンダーは、太陽の運行を基に作られています。大地を明るく照らす太陽が沈むと、月の時間が始まる。月の満ち欠けやリズムを意識し始めると、忙しい日常から離れて心を鎮めるコツが掴めるようになります。あなたの生活にも月の時間を取り入れてみませんか。

きょうの過ごし方

蠍座の新月「あなたの中に眠る“情熱の炎”をめざめさせよう」

新月は植物の生長でいうと「種」に当たります。毎月やってくる新月の日は、自分と向き合い、未来の私に向けて「種」をまく最良の日です。

11月13日(月)PM6:27に、月は天の蠍座で新月になります。蠍座の新月には、不思議な「洞察力」が宿ります。人の本音や心の葛藤といった、見えないはずのものが見えてしまうかもしれません。その力を自分に向けると、あなたの中で静かに燃える情熱の炎に気づくことができます。日々の生活の中で「もう若くないから」と諦めてしまったことや、「自信がない」と二の足を踏んでいることを思い出し、勇気を持って第一歩を踏み出す良いチャンスです。

また、蠍座は「執着を捨てゼロからスタートを切る」という刷新力も兼ね備えています。新月は、夜更かしや深酒、夜中の間食といった、悪い習慣をキッパリ断つ強い心を授けてくれるでしょう。

そして蠍座は「孤独」を愛する星座です。この日は大勢と過ごすより、単独行動することで幸運に出合えます。ドラマの一気見はもちろん、ずっと気になっていた場所に出掛けてみるのも良いでしょう。

つぎの新月に向けて

新月から3日ほど経つと、夕暮れの西の空に銀色の三日月が見えます。新月にまかれた「種」が芽を出し成長するイメージを思い描きながら、日々月が満ちていくのを眺めてみましょう。満月までの「月が満ちていく期間」(11/13〜11/27)は、心とカラダに栄養を与えてください。満月が過ぎ、次の新月までの「月が欠けていく期間」(11/27〜12/13)は、不要なものを手放す、ダイエットに取り組む、また人間関係を見直すのによい期間です。

著者紹介

岡本 翔子

おかもと・しょうこ/心理占星学研究家。ロンドンにある英国占星学協会で、心理学をベースにした占星術を学ぶ。英国占星学協会会員。
占星術とライフスタイルを組み合わせたコラムを『CREA』『婦人画報』『美ST』『料理通信』などに寄稿。著書・訳書多数。
月の満ち欠けや星座を記し、月のリズムを生活に生かすヒントが満載のカレンダー『MOONCALENDAR2024』を10月に発売。不定期でモロッコの旅行会社と「月の砂漠ツアー」も行っている。

心しずまる言葉

青柳菜摘さんが読む「色の誕生日」

書き手が熱量をもって大切に紡ぎ、丁寧に磨き上げた言葉たち――
それらにそっと耳を傾ける時間には、自然と心も穏やかになっていくものです。ここでは、様々な思いを乗せて綴られた文章を、書き手が自らの声で届けます。
アーティストで詩人の青柳菜摘さんが読むのは、新たに書き下ろした詩「色の誕生日」です。ご自身の名前を構成する一文字であり、BLOOMIOを象徴する色でもある“青=ブルー”が、どんなふうに生まれてきたのかを表現した作品だそう。美しい言葉の連なりが、聴き手に静かな浜辺の情景を想起させます。

「心しずまる言葉」は、小説やエッセイ、詩、俳句など、様々な形式で書かれた文章作品を、著者自らが朗読し、音声で届ける連載企画です。夜、眠りにつく前に、あるいは一人で静かに過ごす時間のお供に、楽しんでいただけたら幸いです。

読んだ人

青柳菜摘

あおやぎ・なつみ/1990年東京都生まれ。アーティスト、詩人。ある虫や身近な人、植物、景観に至るまであらゆるものの成長過程を観察する上で、記録メディアや固有の媒体に捉われずにいかに表現することが可能か。リサーチやフィールドワークを重ねながら、作者である自身の見ているものがそのまま表れているように経験させる手段と、観客がその不可能性に気づくことを主題に表現活動に取り組んでいる。主な活動に「青柳菜摘 亡船記」(十和田市現代美術館サテライト会場「space」、2022)、詩集『家で待つ君のための暦物語』(2021)など。第二詩集『そだつのやめる』(thoasa)が第28回中原中也賞を受賞した。そのほか、神楽坂のブックショップ〈コ本やhonkbooks〉の主宰も務める。

読んだ作品

『色の誕生日』
青柳さんが今回の企画のために書き下ろした詩。私たちの心を落ち着かせてくれる青色がどのように生まれたのかという問いを起点に制作された。
作品はこちら

ひとり時間の
スキンケアメソッド

日々移りゆく、からだ、こころ、そして肌。鏡に映る自分の肌のコンディションって調子が良いときばかりじゃない。ストイックな攻めの美容がどうもピンと来ない日だってある。
だからこそ意識したいのは、〈鎮める〉美容。

ここではブルーミオのスキンケアアイテムを使って、肌トラブルに対して焦ってしまう心を鎮めながらも、肌を存分にいたわるためのおすすめティップスをご紹介します。

「なぜだか不調」な秋肌の原因って?

突然ですが、このところの肌コンディションに満足していますか?
くすみやキメの乱れ、ハリ不足。
それ、もしかすると、夏の間に受けた肌のダメージを秋に持ち越してしまっているのが原因かもしれません。
皆さんもご存知の通り、夏は肌ダメージである主な原因となる〈紫外線量〉が多い時期。紫外線を受けて起こる老化である、光老化(ひかりろうか)は肌の老化のうちのおおよそ80%を占めるともいわれるほど大きな影響を及ぼします。
ですが、顧みるべき存在は決してそれだけではありません。夏の間の紫外線や皮脂の影響のみならず、暑さや汗によってなおざりにしてしまった保湿不足もあいまってバリア機能が劇的に低下してしまうのが今─そう、秋なのです。

秋の肌コンディション低下は
ターンオーバーの乱れも関係?

肌あれや肌のごわつき、吹き出物やくすみ。そしてキメの乱れにハリ不足。もしもどれか一つでも思い当たる節があったなら、今すぐ行いたいのは〈入念な〉保湿ケア。
なぜなら私たちが恐れる肌トラブルは、どれも少なからずターンオーバーの乱れと関係していますが、ターンオーバーの乱れとセラミドの減少は切っても切り離せない宿命のような関係。そう言っても差し支えありません。
本来であればターンオーバーの理想的な周期は月経と同じく28日間。ですが、30歳を過ぎると普通に過ごしていても約45日、1ヶ月半もの期間を要します。さらに加齢だけではなく、紫外線や自律神経の乱れなども大きく影響。こうしてどんどんターンオーバーが乱れていくうちに、肌のうるおいの核とも言えるセラミドが減少する…なんとも恐ろしいお話です。
肌の乾燥やくすみ、ごわつきといった不調は肌からのSOS。そこで取り入れいのがブルーミオを用いた、自らをいたわるかのような優しくも徹底的な保湿なのです。

まるで宝物のようにいつくしむ
「いたわりケア」で上向き肌

肌の停滞期の時には攻めのケアはお休みしたいところ。とにかくこすらず、刺激を与えずに、最優先したいのは「肌にうるおいを与えること」。
そんな時にこそ、うるおい成分であるブルーセラミドを配合したブルーミオの出番。
まずは導入美容液であるディープブーストセラムが肌の上ですーっと浸透。一呼吸置いて肌なじみを良くしたところでディープモイストローションを。うるおって肌荒れを防ぐと同時に角層内をうるおいで満たしてくれるから、まさしく今の季節の肌コンディションにもってこいというわけです。
仕上げにモイストリペアクリームでうるおいを密封したなら、うるおいの三段活用が完成!
スキンケア前と後では、鏡に映る自分の肌にぐっと違いが感じられるはず。

スキンケアだけではなく、クレンジングでも摩擦や刺激は厳禁。今の時期は洗浄力が高過ぎるものやオイルタイプよりもミルクや泡のタイプがおすすめですよ。
より一層肌のふっくら感を感じたいと思ったなら、蒸しタオルや温スチームによるプラスワン美容を。角質細胞が水分を含むことで、水分と保湿成分が角質層まで浸透しやすくなるし、何より気持ち良さや自らを慈しむ感覚に心も鎮まり、ほぐれるかもしれませんね。

次回は秋と冬の境目に取り入れたいブルーミオのじょうずな使い方をご紹介する予定です。どうぞお楽しみに。
朝目覚めて、自分の肌を鏡で見て、ブルーミオと共に触れる瞬間が日に日に楽しみになっていきますように。

著者紹介

前田 紀至子

まえだ・きしこ/1985生まれ。フェリス女学院大学文学部卒業。
新潮社『nicola』専属モデルや光文社『JJ』編集部でのライターを経て、フリーランスエディター、ライターとして活動中。
旅や、ビューティ、ライフスタイルに関する記事をさまざまな媒体に寄稿。ポジティブな美意識や生活に関する提案で支持を集める。

次回のニュームーンレターは12月13日配信予定です。
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心がしずまると言われている新月の日に
お届けするBLOOMIOからのお便りです。

心がちょっとざわざわした時、
すこし落ち着きたいな、と思った時に
読んで、聴いて、心しずまる時間を
持っていただけるような内容です。

夜、寝る前や、家事や仕事の合間の
ちょっと息を抜きたいひとときに
楽しんでいただけたらうれしいです。