毛穴が目立つ原因は!?正しく向き合う王道ケア方法

毛穴が目立つ原因は!?正しく向き合う王道ケア方法 毛穴が目立つ原因は!?正しく向き合う王道ケア方法

きれいな素肌を目指すとき、立ちはだかるのが「毛穴」に関するお悩み。
毛穴が目立つ…とご相談に来られる方はとても多く、その分、毛穴に関する情報もたくさん溢れているため、最適なケア方法が分からない!と感じている方も多いのではないでしょうか。
間違った毛穴ケアは、毛穴目立ちをより悪化させてしまうので注意が必要です。
そこで今回は、毛穴目立ちの原因と、その正しい対処方法をご紹介します。

タイプ別!毛穴が目立つ原因とは

あなたの毛穴悩みはどのタイプでしょうか?正しくケアを行うためには、まずは毛穴が目立つ原因を知りましょう。

開き毛穴

頬や鼻のあたりの毛穴が、すり鉢状にぽっかりと開いているタイプの毛穴です。
皮脂が過剰に分泌されることで、毛穴が押し開かれて大きくなってしまっている状態です。

開き毛穴:すり鉢状にぽっかり開いた毛穴開き毛穴:すり鉢状にぽっかり開いた毛穴

たるみ毛穴

小鼻から頬にかけて、毛穴が縦長の涙状に広がったタイプの毛穴です。
これは毛穴だけの問題ではなく、肌の弾力がなくなったことが原因で開いています。肌全体が重力に負けて下がり、つられて毛穴が伸びてしまった状態です。

たるみ毛穴:縦長の涙状に広がったタイプの毛穴たるみ毛穴:縦長の涙状に広がったタイプの毛穴

詰まり毛穴(角栓毛穴)

小鼻の毛穴が、白から黄色にポツポツと目立つタイプの毛穴。触るとザラッとした感触があり、毛穴に詰まっているものの正体は「角栓」です。
過剰な皮脂分泌やターンオーバーの乱れにより、皮脂とはがれた角層が混ざって塊となり、毛穴をふさいでしまった状態です。

詰まり毛穴:小鼻の毛穴が、白から黄色にポツポツと目立つ詰まり毛穴:小鼻の毛穴が、白から黄色にポツポツと目立つ

黒ずみ毛穴

角栓のでき始めは白っぽいのですが、時間が経って酸化してくると黒く変色していきます。そんな黒く変色した角栓が詰まったタイプが、黒ずみ毛穴です。

また、角栓の中に皮脂や角層だけでなく、たくさんのうぶ毛が詰まっている場合もあり、それも黒ずみ毛穴の原因の一つであることがわかってきました。鼻のうぶ毛自体が少し太くて黒い場合、よく見てみると一つひとつの毛穴にしっかりと黒い毛が生えている場合もあります。

黒ずみ毛穴:酸化して黒く変色した角栓が詰まった毛穴黒ずみ毛穴:酸化して黒く変色した角栓が詰まった毛穴

今すぐできる!正しい毛穴ケア方法

まず、どのタイプの毛穴悩みにも有効なのが、正しいスキンケアで肌のバリア機能とターンオーバーを整えることです。
これにより過剰な皮脂分泌を抑えることができ、また、肌理(キメ)が整うことで、光が乱反射されて自然と毛穴が目立ちにくくなります。

毛穴のための洗顔方法

毛穴のための洗顔方法

手のひらの上でしっかりと泡立てて、やさしく、こすらないように肌を洗います。

角栓の詰まりが気になる場合は、ホットタオルでじんわりと肌を温めてから洗顔すると洗い流しやすいですよ。
ただし、温度には注意してください。熱すぎると肌を乾燥させてしまいます。45度くらいのお湯にタオルを浸して、お湯が垂れない程度に絞ってあげると、ほどよい温度のホットタオルになってくれます。

また、皮脂分泌が盛んな10~20代では朝・晩2回の洗顔を。肌の乾燥が気になるなという方は、洗顔料を使った洗顔は夜だけにするなど、肌の状態に合わせて洗顔頻度も変えてあげましょう。

「詰まり毛穴」の方は、気になる部分に角質が洗顔の時に無理なくはがれるような、やさしいタイプのピーリングローションを使ったり、酵素洗顔をするのもおすすめです。頻度は肌の状態を見ながら行う必要があります。

保湿はしっかり

保湿はしっかり

皮脂が過剰に分泌されるのは、実は、うるおい不足であることが多いのです。うるおいが足りないからこそ、肌はうるおいを守ろうと、皮脂を過剰に分泌してしまうからです。
べたつきを抑えようと、保湿剤の使用を減らすのではなく、むしろていねいに保湿してあげましょう。

バリア機能を整え、乾燥を防ぐためには、「ヘパリン類似物質」など肌の水分量を増やしてうるおいを与える成分と、「ワセリン」や「スクワラン」といったうるおいを逃さない成分が配合された保湿剤がおすすめです。

※保湿剤について
ビタミンCには活性酸素を押さえて、皮ふの炎症をとる効果があります。炎症が取れると皮ふの状態が良くなり、皮脂分泌も落ち着いてきます。
また、ビタミンCはコラーゲンを産生する力が強いことも知られています。ビタミンCの高濃度のものを化粧水や美容液に加えると、開き毛穴の方にも、たるみ毛穴の方にも効果的です。

紫外線ケア

紫外線ケア

紫外線は肌にダメージを与え、ターンオーバーの乱れと乾燥を引き起こします。さらに紫外線はコラーゲンやエラスチンにもダメージを与え、たるみの原因にも。
そのため、毛穴ケアのためにも紫外線対策は欠かせません。

天気や季節に関係なく、年中、日焼け止めを使用することと、日傘や帽子で物理的に紫外線をカットするなど、紫外線ケアを意識してみてください。

これはNG!間違った毛穴ケア

毛穴によかれと思って行っているケアのなかには、実は毛穴目立ちをより悪化させてしまうものもあります。この機会に、ぜひ見直してみてください。

これはNG!間違った毛穴ケア

ざらつき、詰まりが気になるから、ゴシゴシしっかり洗顔

ゴシゴシあらうことで、肌に摩擦ダメージを与え、肌理(キメ)を破壊して、より毛穴が目立つ状態に。ターンオーバーの乱れや乾燥にもつながりますので、上で紹介したように、こすらずやさしく洗顔してあげましょう。

頻繁な毛穴パックシート

はってはがすタイプの毛穴パックシートは、角栓がごっそり取れるので、ついつい癖になりがちです。
けれども、はがす際の刺激が強すぎて、必要な角層まで一緒にはがれてしまうので頻繁に使用するのは逆効果。商品に書かれている使用頻度を守り、使用後はしっかり保湿ケアをしてあげましょう。

角栓の押し出し

指でぎゅっと押し出すと、詰まっていた角栓が出てくることがありますが、自身で行うことはおすすめしません。
無理に押し出すことで皮膚が炎症を起こし、肌が厚くなったり、メラニンが増えてシミや色素沈着の原因となってしまい、結果的に毛穴目立ちを悪化させてしまいます。

毛穴の悩みは、気になるときほどついつい一生懸命ケアをしたくなってしまいますが、そんな時こそ、スキンケアの基本を思い出してください。肌をうるおし、バリア機能を整えることが毛穴の開きや黒ずみなどの毛穴トラブル解消の近道です。

村上皮フ科クリニック 村上早織 先生

監修:
村上皮フ科クリニック
村上早織 先生