(1)湿疹の原因・仕組みを解説

<知っておきたい>「湿疹」の正しい知識 (1)湿疹の原因・仕組みを解説

皮膚がかゆくなり赤く炎症をおこすのは、多くの方が日頃から経験していることでしょう。何かに触れたり、アクセサリーをつけたりなど、さまざまなときに起こります。この湿疹の原因と仕組みについてみていきましょう。

湿疹について

湿疹について

「湿疹(しっしん)」とは、多くの場合、皮膚にかゆみが出て、皮膚が赤くなったり、皮がむけたり、水疱ができたりする皮膚の炎症です。この湿疹の症状について正しい理解をして、湿疹を正しくケアするための知識を得ておきましょう。

用語解説

湿疹とは、皮膚の表面に炎症が起きる皮膚の病気の一つです。多くの場合、かゆみを伴い、皮膚が赤くなったり、皮がむけたり、水疱になり膿(うみ)がたまったりします。湿疹は最も多い皮膚病といわれており、さまざまな皮膚炎に分類されています。

蕁麻疹(じんましん)と湿疹の違い

皮膚の病気には、「蕁麻疹(じんましん)」というものもあります。この蕁麻疹と湿疹の大きな違いは、症状の現れ方です。蕁麻疹は赤くはっきりとした境目のある皮膚の盛り上がり(膨疹:ぼうしん)が突然出たり、多くはかゆみを伴ったりするのが特徴です。症状はおよそ24時間以内に現れたり消えたりします。また、蕁麻疹には、短期で治る急性蕁麻疹と1か月以上かかる慢性蕁麻疹があります。一方、湿疹は、このような短期で症状が現れたり消えたりすることはありません。

湿疹と発疹(ほっしん)の違い

発疹とは、皮膚に現れる病変すべてのことを指します。つまり、湿疹も発疹の一つです。湿疹は発疹の中でも、かゆみを伴うことが多く、皮膚表面が赤くなったり、水疱ができたりする病気のことを指します。

湿疹の主な原因

湿疹の主な原因

湿疹は、さまざまな原因が考えられます。湿疹の原因は、大きく分けて環境や外部刺激によって起きる外的要因と、健康や皮膚の状態などによる内的要因の2つがあります。外的要因が原因となり、内的原因によって悪化するというのが一般的です。

外的要因

花粉・ハウスダスト・細菌・真菌・金属・食べ物・化学物質・薬剤など

内的要因

健康状態・精神的ストレスによる皮膚の免疫力低下、発汗・皮脂の分泌、アレルギーなど

一般的な湿疹の主な原因の中から、食べ物、ストレスについて解説していきます。

原因
  • 食べ物

    食べ物が口についたり、食べ物に皮膚が触れたりしたときに、湿疹を起こすことがあります。

  • ストレス

    不安や緊張、イライラなど、精神的なストレスを感じると、人間の身体は心拍数や血圧を上げたり、ホルモンを分泌させたりしてバランスを取り戻そうとします。これ自体に問題はありませんが、ストレスが強かったり、ストレスが過剰に重なったりすると、皮膚の免疫力が落ちて湿疹などの症状が出てくることがあります。
    ストレスを感じると、肥満細胞からヒスタミンという物質が分泌されることでかゆみが起きることがあります。また、血管が収縮することで血流が滞り、末端の細胞まで血液が行き渡らなくなることで皮膚症状が出ることもあります。

湿疹の仕組み

湿疹の仕組み

湿疹は、さまざまな原因がありますが、その原因によってどのような流れで皮膚にかゆみや炎症などの症状が出るのかを順を追ってみていきましょう。

  • 1皮膚が刺激を受ける、異物が触れる・異常が生じる
    (食べ物、化学物質、物理的な刺激、ストレスなど)
  • 2体内の免疫機能が異物から防御しようとして、異物へ攻撃したり、異常に対してバランスをとったりする。具体的には、免疫機能の重要な役割を持つ「白血球」を細胞が呼び集めるために、ヒスタミンやプロスタグランジンなどのかゆみや炎症にかかわる化学伝達物質を放出する。
  • 3免疫機能が過剰に働きすぎると炎症反応が起こる。
  • 4炎症反応の例
    ・かゆみ神経を刺激する→かゆみが生じる
    ・毛細血管が拡張する→赤みが生じる
    ・毛細血管の透過性が増え、血漿成分が漏れ出す→腫れる(ぶつぶつが出る)
  • 5白血球が化学伝達物質をさらに放出することで炎症反応が続く。
湿疹の仕組み
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しのぶ皮膚科 院長 蘇原しのぶ先生
監修:しのぶ皮膚科 院長 蘇原しのぶ先生
東海大学医学部卒業後、北里大学皮膚科、獨協大学皮膚科を経て、白斑専門の新宿皮フ科副院長に就任。2016年にしのぶ皮膚科開業する。日本アンチエイジング外科、美容再生研究会認定医。

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