あの人の、
心のしずめ方
内田有紀さんの場合
せわしない毎日の中では、良い方向にも悪い方向にも心が揺れ動く瞬間に直面します。心がさわがしくて落ち着かない時、どんなふうに自分に向き合えばいいのでしょうか。俳優として、長きにわたってエネルギッシュに活躍を続ける内田有紀さんは、年齢や経験を重ねるにつれ、自然と心を穏やかに保つ癖がついてきたのだといいます。中でも今回は、半日から数日、ぽっかりと時間が空いた時に実践しているという“心のしずめ方”について伺いました。
「あの人の、心のしずめ方」は、各界の第一線で活躍する女性たちに、自分なりに培ってきた心のしずめ方についてインタビューをしていく連載企画です。
内田有紀
うちだ・ゆき/1975年東京都生まれ。俳優。ドラマや映画で活躍。近年の出演作に『ドクターX~外科医・大門未知子~』シリーズ、 WOWOW『連続ドラマW フィクサー』などがある。
遠くへ出かけることが
心のリセットを促してくれる。
仕事を始めて昨年で30周年を迎えました。年齢を重ね、キャリアを積み重ね、もちろん様々な失敗も経験したことで、取り繕うことなくありのままでいられるようになり、自分にとって規則正しく心地良い暮らしを送ることができるようになっています。そのおかげで、仕事を一歩離れれば、自ずと心がしずまる癖も身についてきました。
それでもやっぱり、緊張感のある現場や難しいお芝居を終えた後には、気持ちが異様に昂ってしまったり、逆に心がどっと疲れてしまうこともあるものです。普段より心が大きく揺れ動いている時は、少しだけ遠くへ出かけて日常から離れることで、自分自身を一度リセットするようにしています。
雄大な自然に囲まれ、
好きな人と、
おいしさを噛みしめること。
半日でも時間が空くと向かうのがキャンプです。最初は、家の中よりも開放的な環境で次の仕事の準備をしたいとの思いから、時々海辺に足を運ぶようになりました。ポップアップテントを立ててその中でセリフを覚えたり、少し疲れたら砂浜を歩き、海水に触れてみたりしていたのですが、ふと辺りを見回すとお肉を焼いている人がいて、食欲をそそる香りを吸い込んだ瞬間に「食べたい!」とビビッときてしまって(笑)。BBQをするなら本格的にキャンプ地に行かねばということになり、いつのまにかキャンプ自体にハマってしまいました。
今は伊豆半島に海を見通す崖上のお気に入りのスポットを見つけたので、撮影の合間を見ては足を運んでいます。夕日が落ちていく様子を眺めたり、一緒に時間を過ごす大好きな家族や友人と言葉を交わしたり。何をするでもない時間の価値も味わっています。そして、念願の海を見ながら頬張るお肉はもちろん格別です。自然を感じながらの食事を囲む時間は、原始の時代から変わらずに続く人間にとって最大のご褒美だからか、意識せずとも全身が幸福感でみたされていく感覚を覚えます。
建築の細部に目を凝らし、
先人たちの考えや手仕事に触れる。
もう一つ、建築巡りにもよく出かけています。中でも好きなのは、明治〜昭和初期にかけて建てられたものです。当時は、少しずつ西洋の文化が入ってきた時代で、作り手たちは、西洋の様式やデザインを日本で形にしようと懸命に模索していました。ゆえに、空間の随所に、建築家や施主の思想や創意工夫が詰まっていると同時に、それを具現化する職人たちの技術力の高さや努力の跡が垣間見えるんです。
例えば、美しいステンドグラスやガラスの繊細な歪みなどはその筆頭。細部にまでじっくりと目を向けながら、歴史の重みとその背後にいる人々の存在に思いを馳せることで、彼らに愛おしさを感じると共に、自分も怠けていてはダメだと姿勢を正される思いがするんです。歩いたり、目を凝らしたり、触れる場所は触ったりしながら、思わず時間を忘れて滞在してしまいます。
自分からピントを外すと、
身近な幸福が見えてくる。
「自分」にばかり意識が向いている時は、心がしずまっていない証拠だと思います。何かに悩んでいたり、身体のどこか不調があったりする時は、自分だけの世界に留まって自分のことをぐるぐると考えてしまうものですよね。もちろん仕事柄、自分のことにしっかりと意識を向けるべき瞬間もありますが、私生活においても、「あの時は周りを見回す余裕がなくなっていたな」と後になって反省したことも少なくありません。
だからこそ、心が乱れているなと感じたら、日常から少し距離を置いて、意識的に自分からピントを外してみるのも一つの手だと思っています。いつもと違う景色に身を委ねてみたり、我を忘れるくらい好きなものや趣味に没頭したり。それが、私の場合はキャンプや建築巡りに赴くことです。そうすることで、身の回りの状況や、近くにいる人々の表情もおのずと目に入ってくるようになるんです。
周囲を思いやることができるようになるし、今度は彼らが向けてくれる笑顔がまた私自身の心を潤してくれる。心のしずまった状態こそが、自分にも周囲にも良い作用をもたらしてくれると思いますね。
きょうの新月
普段私たちが使っているカレンダーは、太陽の運行を基に作られていますが、大地を明るく照らす太陽が沈むと、月の時間が始まります。月の満ち欠けやリズムを意識し始めると、忙しい日常から離れて心をしずめるコツが掴めるようになります。あなたの生活にも月の時間を取り入れてみませんか。
きょうの過ごし方
天秤座の新月「生活をより美しく、バランスが取れるように努めよう」
新月は植物の生長でいうと「種」に当たります。毎月やってくる新月の日は、自分と向き合い、未来の私に向けて「種」をまく最良の日です。
10月15日(日)未明AM2:55に、月は天の天秤座で新月になります。天秤座は12星座の真ん中にあたる星座。天秤ばかりが示すように、この新月には「物事を公平に扱う力やバランス感覚」が授かります。日々の生活の中で、あなたが不公平に感じていることは何か。それを改善するために動いてみたい1日です。本筋から外れてしまったプロジェクトなどを修正したいときにも、良いアイデアが湧きそうです。
「パートナーシップ・人間関係」も天秤座のキーワードです。今のパートナーとお互いの役割分担について、改めて話し合うのも良いですし、愛情を確かめ合うのにも最良の日です。仕事相手とも正直に意見交換をすると信頼が深まります。
また天秤座は「美」を司る星座でもあります。「美しくなりたい」と願うすべての人に、この新月は幸運を授けてくれます。新月を迎える今日から新しい美容習慣を始めるのもおすすめです。そして夜になったら、今後のあなたの「夢や目標」をノートなどに書き記すと、新月が不思議なパワーをくれるはずです。
つぎの新月に向けて
新月から3日ほど経つと、夕暮れの西の空に銀色の三日月が見えます。新月にまかれた「種」が芽を出し成長するイメージを思い描きながら、日々月が満ちていくのを眺めてみましょう。満月までの「月が満ちていく期間」(10/16〜10/29)は、心とカラダに栄養を与えてください。満月が過ぎ、次の新月までの「月が欠けていく期間」(10/29〜11/13)は、不要なものを手放す、ダイエットに取り組む、また人間関係を見直すのによい期間です。
著者紹介
岡本 翔子
おかもと・しょうこ/心理占星学研究家。ロンドンにある英国占星学協会で、心理学をベースにした占星術を学ぶ。英国占星学協会会員。占星術とライフスタイルを組み合わせたコラムを『CREA』『婦人画報』『美ST』『料理通信』などに寄稿。著書・訳書多数。月の満ち欠けや星座を記し、月のリズムを生活に生かすヒントが満載のカレンダー『MOONCALENDAR2024』を10月に発売。不定期でモロッコの旅行会社と「月の砂漠ツアー」も行っている。
ひとり時間の
スキンケアメソッド
日々移りゆく、からだ、こころ、そして肌。鏡に映る自分の肌のコンディションって調子が良いときばかりじゃない。ストイックな攻めの美容がどうもピンと来ない日だってある。
だからこそ大切にしたいのは、心をしずめ、自分と向き合うスキンケアの時間。
ここではブルーミオのスキンケアアイテムを使ってあなた自身の肌を存分にいたわるためのおすすめティップスをご紹介します。
第一回目は、日常的に行っているスキンケアの意味を知ることで、心も満足して使えるようなベーシックなお話しからお届けします。
そもそも導入美容液って必要?
突然ですが、導入美容液って使っていますか?「もちろん」という方も「気になってはいるものの使ったことがない」という方も「どうしても必要という訳じゃないならスキップしたい」という方もいらっしゃるでしょう。
だけど、せっかくなら「導入美容液ってどんな役割をしてくれているの?」を知っておきたいところ。あらためて導入美容液の立ち位置に簡単に触れてみましょう。
ブルーミオの導入美容液こと〈ディープブーストセラム〉はその名の通り、「奥深くまで成分が行き届きやすいように肌をととのえる」はたらきをしてくれます。
「肌がくすんでいるように感じる」「肌コンディションがパッとしない」「気付けば肌が低空飛行」といったお悩みは、そもそも肌の土壌がととのっていないことが原因である可能性も否めません。
ターンオーバーの乱れにより肌のごわつきを憂いたり、透明感が感じられないと悩める人こそ化粧水にもう1ステップ、導入美容液を取り入れてみて。
洗顔後、手のひらに導入美容液2〜3プッシュとり、顔全体にやさしくなじませるというルーティンを加えることで、ブルーセラミドの魅力をより深く感じられるかもしれませんよ。
「手のひらでやさしくなじませる」
って
どれくらいの優しさ?
さて、ここで素朴な疑問です。
先にも出てきた、そしてスキンケアの特集などでよく見かける「やさしくなじませる」ってどれくらいの強さのことを言うのでしょう。
「パシッ!パシッ!」と音がするほど頬をパッティングして叩き込むと、スキンケアを“やってる感”が出て効きが良さそうな気もしますが、あれも良くないのでしょうか?
実はこれもまた先ほどの「肌の土壌」の話につながるのですが、肌は日ごろ私たちが意識しているよりもずっと繊細なものだと考えるのがベター。
ちょっとした摩擦や刺激が知らず知らずのうちに肌の「なんとなく不調」を引き起こしてしまうと言っても過言ではありません。
だからこそ、摩擦を防ぐためにも化粧水の量は出し惜しみなく。手のひらに500円硬貨ほどの化粧水を出したら、まずは一度、軽く揉み手をして手のひらになじませ、温めて。その後自分自身に愛情を向けるかのように顔全体を手のひらで包み込み「肌の声」に耳を澄ませてあげてみてはどうでしょうか。
「手のひらでやさしくなじませる時間」は「その時々の肌のコンディションを知る時間」でもあるのです。
パール粒大って
一体何センチのパールなの?
スキンケアをしていると必ずと言って良いほど遭遇する「パール粒大」という言葉。当然のことながらパールの大きさには色々ありますが、スキンケアで言うところのパールの大きさは基本的には1センチが目安。
さて、いざ1センチの球体を指先に乗せてみると「案外大きいな」と驚くかもしれません。
ですがこの分量を手のひらで軽く温めて、導入美容液や化粧水などを肌に入れ込んだ上からリッチに「ふた」をすることで、簡単なステップでありながらもこれぞスキンケアの醍醐味!とピンとくる感覚を掴めるのではないでしょうか。
ブルーミオのモイストリペアクリームは、自然由来による透明感あるやさしい青い色合いもさることながら、べたつかずに浸透するテクスチャーも時間帯やシーズン問わずここちよく使える嬉しいポイント。
日々のスキンケアで、あなたのための「ブルーパール」を毎朝晩手のひらにひとつ、あつらえてみてください。
次回からはブルーミオを使ったスキンケアのティップスをより一層深掘りしてゆく予定です。どうぞお楽しみに。
朝目覚めて、自分の肌を鏡で見て、ブルーミオと共に触れる瞬間が日に日に楽しみになっていきますように。
著者紹介
前田 紀至子
まえだ・きしこ/1985生まれ。フェリス女学院大学文学部卒業。
新潮社『nicola』専属モデルや光文社『JJ』編集部でのライターを経て、フリーランスエディター、ライターとして活動中。
旅や、ビューティ、ライフスタイルに関する記事をさまざまな媒体に寄稿。ポジティブな美意識や生活に関する提案で支持を集める。
次回のニュームーンレターは11月13日配信予定です。
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