2022年5月18日 更新

【漢方医監修】妊活を始めるならまず温活!
温めるべきは「下半身」

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大阪医科薬科大学 健康科学クリニック 名誉所長 後山尚久先生

大阪医科薬科大学 健康科学クリニック 名誉所長 後山尚久先生

監修

大阪医科薬科大学 健康科学クリニック 名誉所長
後山 尚久先生

大阪医科大学卒業、臨床研修後、島根大学医学部、米国オクラホマ州立大学に留学。1993年大阪医科大学産婦人科講師、助教授を経て2006年藍野学院短期大学教授。2009年大阪医科大学健康科学クリニック寄附講座教授、2016年同健康科学クリニック教授、2020年名誉所長、2022年大阪医科薬科大学功労教授。

妊活にとって冷えは大敵!

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身体の冷えが気になっているのですが、妊活に影響はありますか?

後山 尚久 先生

妊活を考え始めた方は、まずは冷えない身体づくりを意識しましょう!
体温が低いと、体内でウイルスが繁殖しやすく風邪を引きやすくなったり、全身の血流が悪くなることで生殖器(卵巣や子宮)の働きが低下したりすると言われており、妊活にとって冷えは大敵です。

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冷えは、卵巣や子宮にも悪影響なのですね!具体的にはどんな影響があるのでしょうか?

後山 尚久 先生

まず、卵巣は、卵を育てるのに必要な栄養を運ぶ血管が密集していますが、卵巣の血流が悪くなることで、卵が発育・成熟しにくくなると考えられています。未熟な卵が排卵しても受精がうまくいかない可能性があります。
また、子宮は着床に向けて、受精卵を受け入れられるよう、フカフカのベッドを準備していきます。しかし、下半身の冷えによって子宮や子宮周辺の血流が悪くなってしまうことで、ベッドの準備がうまく進まず、受精卵が着床しづらくなる原因になるのです。

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今日から始められる温活ケア

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身体を温めるうえでのポイントはありますか?

後山 尚久 先生

特に「下半身」を温めることが良いでしょう。漢方医学では、「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」が健康に良い、という考え方があります。漢字の通り、上半身を涼しくし、足元を温めることが身体に良いとされてます。
また、足先の冷えを訴える方を触診してみると、お尻や腰あたりも冷たくなっている方が多く見られます。足先だけでなく、おへそから下、つまり下半身全体を温めることが重要です。

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下半身を温めるために、工夫できることはありますか?

後山 尚久 先生

仕事中などは難しいこともあると思いますが、できることから温活を意識してみましょう!

内からケア

生姜・温かい飲み物

  • 生姜を摂ること
  • 冷たい飲み物・食べ物の過度な摂取は避ける
  • 下半身の血流を良くするためのストレッチを定期的に行う

外からケア

毛布・靴下

  • 靴下を履き、足元は冷やさないようにする
  • ひざ掛けや毛布で腰回りを温める
  • 足元用のホットカーペットを活用する
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