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2022年5月18日 更新
読了時間:5分
監修
大阪医科大学卒業、臨床研修後、島根大学医学部、米国オクラホマ州立大学に留学。1993年大阪医科大学産婦人科講師、助教授を経て2006年藍野学院短期大学教授。2009年大阪医科大学健康科学クリニック寄附講座教授、2016年同健康科学クリニック教授、2020年名誉所長、2022年大阪医科薬科大学功労教授。
後山 尚久 先生
正常な月経サイクルの場合は、25日~38日の間隔で定期的に月経がきます。それを外れると月経不順だと考えて良いと思います。例えば、ある月は25日で次の月が35日できた場合なども月経不順の可能性があります。 周期が短すぎたり、長すぎたり不規則な場合(周期の変動が7日以上の場合)は、まず月経不順を疑いましょう。
排卵日を的確に知ることができないことで、夫婦生活のタイミングをはかることが難しくなります。 また、排卵を伴わない不正出血が起こっている可能性も考えられます。排卵が起きていないと、精子と卵子は出会えませんから、妊娠することはできません。 ご自身が、排卵を伴った子宮出血(月経)がきちんと来ているのかをまず知る必要があります。
自己判断はとても難しいですが、基礎体温をつけることが大きな手がかりになります。不妊外来に来られた患者さんには、まず3ヵ月基礎体温をつけてくださいと指導するようにしています。 基礎体温は、正常な排卵が起こっている場合には、1カ月の間で低温期と高温期の二層になり、それらが一定のサイクルで繰り返されていきます。 低温一相性という、基礎体温がずっと低いままの状態だと無排卵の可能性があります。このとき生理のような出血が来ても、それは不正出血の可能性が高いのです。
排卵日の基本を解説
月経不順の疑いのある方は、まずは婦人科を受診し大きな病気が隠れていないか検査しましょう。また、日常では次のようなことも意識してみましょう。
現代女性はスカートやストッキングなど、体を冷やす服装をしがち。また、空調の整ったオフィスで身体が冷えやすい方が多いです。 妊娠を希望している方は特に、冷やさない工夫が必要。
冷えと妊活
ストレスを上手に解消する自分なりの方法を見つけましょう! ただし、女性は食べることでストレスを発散しがちですが、急激な体重変化や栄養の偏りなどはホルモンバランスが崩れやすいので暴飲暴食はお勧めしません。ストレスの原因を知り、こまめに発散していきましょう。
ダイエットで月経不順になる方も、とても多いです。急激に体重が減少すると、女性ホルモンの分泌量も大きく減少すると言われています。 ダイエットによって一度ホルモンバランスが崩れてしまうと、正常に戻るまでにとても時間がかかるのです。
従来のような舌下で計測する基礎体温計は、毎日続けるのが難しい方も多くおられます。 最近は胸やおへそで測るデバイスなど、さまざまなフェムテック※が登場していますね。大切なのは継続です。自分が続けやすいものを取り入れてみてくださいね。
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