【コラム】ブラや下着の締め付けが引き起こす蕁麻疹って?
気付いたら、ブラジャー紐やホック部分、ショーツのゴム部分にムズムズとかゆみを感じることはありませんか?
実はそれ、衣類(ブラジャーや下着)の締め付けで起こる蕁麻疹(じんましん)かもしれません。
そんな、日常で何気なく起こる「機械的蕁麻疹(きかいてきじんましん)」のメカニズムについて、医師に聞いてみました。
蕁麻疹(じんましん)と言えば、特定の食べ物を食べたときに起こる食物アレルギーや、犬猫などの動物に触れることで起こる動物アレルギーなどを想像される方が多いのではないでしょうか?
しかし意外と身近なところで、ブラジャーやショーツなど締め付けの多い下着の場合、それによって持続的に皮膚に刺激が加わり、その結果蕁麻疹が生じることがあります。
通常のかゆみとは異なり、蕁麻疹は円形または地図状などの腫れや赤み、水ぶくれなどを伴うことが特徴です。
このように外部からの物理的な刺激によって起こる蕁麻疹を、「機械的蕁麻疹」と呼びます。
同じように、時計や靴下の締め付けで起こる蕁麻疹なども、これに含まれます。
この機械的蕁麻疹のやっかいなところは、それ以外の刺激と組み合わさって複合的に発症しやすいため、原因の特定が難しくなるところです。
例えば普段は蕁麻疹が起こらない刺激でも、汗をかいた時だけ汗が媒介して、蕁麻疹が起こることがあります。
また、衣服に残った洗剤の化学物質と複合的に組み合わさって、よく着ている服でも蕁麻疹が起こるということもあります。
蕁麻疹が起こったら、まずは原因となる刺激を特定して、その刺激を除去するようにしましょう。
下着の締め付けが原因だと思われる場合は、刺激になりにくい、締め付けの弱いものなどに変えてみましょう。
また、洗剤を変えてみるのも1つの手です。低刺激の洗剤が色々販売されていますのでこれを試してみるのも良いと思います。
機械的蕁麻疹を正しく理解して、身体に合った服装を心がけられるといいですね。
※医師のコメントは商品の推奨並びに、効果効能を保証するものではありません。