妊活のはじめてガイド

妊活の仕組みを正しく知ることが、妊活の第一歩!妊活の基本的な知識を分かりやすく紹介します。

知ってた?
妊娠確率を上げる方法

妊娠率を上げるためには、まず「排卵日」を正確に知り、セックスのタイミングを合わせることが大切です。正しい排卵日は「基礎体温を測るだけで分かるのでは?」など、間違った理解をしている人がまだまだ多くいらっしゃいますが、実際は、基礎体温が高くなった時には排卵が終わってしまっているのです。
排卵日予測検査薬なら、排卵日の約1日前に、妊娠の確率が高い排卵日を予測することができます。赤ちゃんが一番出来やすい日を予測し、そのタイミングに合わせてセックスをすることがおすすめです。


基礎体温と排卵日の関係

妊活を始めたら、まず「基礎体温」を記録してみましょう。
「基礎体温」とは、目が覚めてから、そのままじっと動かずに測る体温のことです。毎日一定の時間に(am5~8時)、舌の下に体温計を差し込んで、寝たままで計測します。細かいデータが必要なので、体温が0.00度単位で分かる婦人体温計を使うと良いでしょう。
健康な成人女性はホルモンバランスによって、基礎体温の高い『高温期』と低い『低温期』に分かれます。排卵は『低温期』の最終日に起こることが多いとされていますが、実際に排卵が確認できるのは、通常『高温期』に移行した後。ですから「基礎体温」だけで、排卵日をハッキリ予測するのは難しいと言われています。
とはいえ、基礎体温で体の状態を知ることは妊活ではとても重要で、自分がその日どの周期にいるのかを把握することができますし、生活リズムも整うので、妊娠しやすい体調管理にもつながります。

次は、基礎体温が「低温期」「高温期」に分かれる理由を紹介します。
月経が始まって『卵胞期』に入ると、基礎体温は「低温期」になります。エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌も高まります。この頃「卵胞刺激ホルモン」によって卵胞が成熟します。
その後、排卵する『排卵期』を経て、『黄体期』に移ります。『黄体期』は受精卵が子宮内膜に着床しやすいようにするための「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が分泌されます。これが体温を上げる働きをするため基礎体温は「高温期」に。妊娠が成立しないと「プロゲステロン」の分泌量が減るので、体温が下がって月経が起こります。
このような働きが起こっているので、1ヶ月分の基礎体温を折れ線グラフにすると、通常、月経が始まってから排卵日までは「低温期」、排卵日以降は「高温期」という2相に分かれるのです。


自分のカラダを
知っておくことがポイント

今現在、「月経周期が安定しない」「月経痛がつらい」という人は注意が必要かもしれません。例えば、月経周期が24日以内の場合は「無排卵月経」の可能性が、39日以上と長過ぎる場合は「無月経」になることもあります。また、月経中寝込むほどの腹痛がある人は「子宮内膜症」、月経中にレバー状の固まりが混じる人は「子宮筋腫」の疑いも。20代の子宮頸がんも増えています。ぜひ、基礎体温を記録して、自分の体調やリズムを“見える化”してみましょう。

下記のような曲線を描いていたら、医師に相談してみましょう。

高温期が9日以内と短い

低温期と高温期が分かれていても、高温期が9日以内と短い場合は、黄体ホルモンの分泌がスムーズに行われていない「黄体機能不全」の疑いが。妊娠するためには基礎体温を上げる黄体ホルモンの分泌が不可欠です。一度、クリニックで相談してみましょう。

高温期が16日以上続く

通常、14日間程度で終わる高温期が16日以上続く場合は、妊娠の可能性が考えられます。さらに21日以上続いた後で出血が起こる場合は、切迫流産している可能性もあります。高温期が続く場合は、クリニックで診察してもらうと安心です。

高温期が確認できない

月経の周期が長すぎたり、短すぎたりと、グラフがほぼ横ばいになっている場合は、月経が来ても排卵を伴っていない「無排卵月経」が考えられます。ただし、ストレスなどが原因で、一過性のこともあるので、2~3ヶ月測定を続けてみて、それでも高温期が確認できない場合は、受診すると良いでしょう。

参考:『妊活たまごクラブ』(ベネッセコーポレーション刊)


排卵日を知って妊娠率を上げよう

「妊娠しやすいタイミング」は、排卵日の3日前~排卵日の翌日までの5日間です。その中でも特に「排卵日の1~2日前」が最も妊娠しやすいセックスのタイミングとされています。排卵が起こるのは、通常、1ヶ月(各月経周期)に1回程。さらに、排卵で生まれた卵子が生きていられるのは、たった24時間程です。その上、精子の寿命は、射精後約3日間だけ。よって、排卵の3日前から排卵日の翌日までの5日間が「妊娠しやすい時期」と言えるのです。
「早めに赤ちゃんがほしい」と望むなら、自分の妊娠の確率が高い排卵日を事前に知ることが大切です。
排卵日予測検査薬は、排卵日を約1日前に予測することができ、最も妊娠しやすいタイミングと言われている排卵日の1~2日前を事前に知ることができます。


基礎体温は排卵日のあくまで目安

排卵は「低温期」の最終日に起こることが多いとされますが、排卵が分かるのは、通常「高温期」に移行してからです。そのことから考えても、基礎体温だけで、排卵日を予測することは難しいものです。

ただ、基礎体温と排卵日に密接な関係があることは確かです。

『排卵期』は基礎体温の「低温期」ですが、特にガクっと体温が下がる「最低体温日」がある人がいます。この「最低体温日」が排卵日である確率は5割~6割ほどとされ、実際には「最低体温日から数日の間に排卵がある」と言われています。
また、人によっては、排卵日の頃に、排卵痛や排卵出血がある人もいます。自分の症状をよく知ると、より排卵日が分かりやすくなりますよ。

基礎体温を2~3周期つけるうちに「そろそろ高温期かな?」「もうすぐ最低体温日だ!」と、だんだん自分のリズムが分かるようになってきます。次の周期の目安や体調を知るバロメーターとしても役立ちます。何よりも、基礎体温を「排卵日を知る目安」として、活用してみるのも良いかもしれません。

基礎体温表と排卵日予測検査薬の
併用をオススメします!


排卵日予測検査薬」で
排卵日をチェック!

最も妊娠しやすいタイミングは、排卵日の1~2日前と言われており、「排卵日予測検査薬」を使うと、事前に排卵日を予測することができます。尿を検査薬にかけて、尿中LH濃度の変化を検査することによって排卵日を事前に予測する仕組みです。LHは普段から少量分泌されていますが、排卵が起こる前には急激に分泌されるという特性を利用しています。薬剤師のいるドラッグストアなどで簡単に購入できるので基礎体温と併せて、気軽に使ってみてください。
タイミングを合わせてもなかなか妊娠しない場合は、クリニックなどで相談することも大切です。


妊娠しやすいタイミングに合わせて、
男性ができること

男性の妊活で大切なポイントは「精子をためすぎない。禁欲しない。」ことです。
精巣では日々新しい精子が作られますが、これをためすぎると、精子の質や動きが悪くなってしまいます。妊娠を希望する場合は、5日以上の禁欲はせず、最低でも週1回は射精して精子を外に出すことが大切です。妊娠しやすい時期に向けて、できるだけ新鮮で活発な動きの精子を作る習慣をつけましょう。


やってみよう「タイミング法

タイミング法とは?

妊娠しやすい排卵の時期に合わせてセックスをすることを「タイミング法」といいます。「タイミング法」を毎月繰り返すことで、妊娠の確率を上げることが可能と言われています。
卵子は排卵後24時間しか受精できません。そのため、排卵日を予測して、24時間以内に精子と出会えるようにするのが「タイミング法」の目的です。さらに、精子にも寿命があるので、精子と卵子が出会う時期は重要です。
最も妊娠しやすいタイミングは排卵日の1日前~排卵日です。精子は毎日作られるので、排卵日に向けて、数回セックスのタイミングを持つと良いでしょう。少しでもタイミングを合わせて、妊娠率を上げることを目指しましょう。

自分でできるタイミング法の流れ

1.基礎体温表をつける

基礎体温をつけることは「妊活」の基本です。クリニックなどに受診する際にも基礎体温表が必要な場合があります。妊活中の方はぜひ記録しましょう。

2.自分の体の変化を感じましょう

排卵前には、おりものが増えたり、胸が張ったり、また排卵する時に排卵痛を感じる方もいます。自分の体の小さな変化を見逃さず、向き合いましょう。

3.排卵日予測検査薬などで排卵日を予測する

排卵日予測検査薬なら排卵日が約1日前に分かります。
「排卵日予測検査薬」について

4.排卵日の前からセックスをする

基礎体温や排卵日予測検査薬から導き出した排卵日をもとに、セックスをしましょう。最も妊娠しやすいタイミングは排卵日の1日前~排卵日です。タイミングを合わせて6か月以上妊娠しない方、35歳以上の方は、早めにクリニックへ行くことをおすすめします。

監修医:辻 勲先生

IVF大阪クリニック副院長

近畿大学医学部卒業。近畿大学病院、桜井病院、近畿大学医学部産婦人科講師などを経て、現職。

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