基礎体温と排卵日の関係
妊活を始めたら、まず「基礎体温」を記録してみましょう。
「基礎体温」とは、目が覚めてから、そのままじっと動かずに測る体温のことです。毎日一定の時間に(am5~8時)、舌の下に体温計を差し込んで、寝たままで計測します。細かいデータが必要なので、体温が0.00度単位で分かる婦人体温計を使うと良いでしょう。
健康な成人女性はホルモンバランスによって、基礎体温の高い『高温期』と低い『低温期』に分かれます。排卵は『低温期』の最終日に起こることが多いとされていますが、実際に排卵が確認できるのは、通常『高温期』に移行した後。ですから「基礎体温」だけで、排卵日をハッキリ予測するのは難しいと言われています。
とはいえ、基礎体温で体の状態を知ることは妊活ではとても重要で、自分がその日どの周期にいるのかを把握することができますし、生活リズムも整うので、妊娠しやすい体調管理にもつながります。
次は、基礎体温が「低温期」「高温期」に分かれる理由を紹介します。
月経が始まって『卵胞期』に入ると、基礎体温は「低温期」になります。エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌も高まります。この頃「卵胞刺激ホルモン」によって卵胞が成熟します。
その後、排卵する『排卵期』を経て、『黄体期』に移ります。『黄体期』は受精卵が子宮内膜に着床しやすいようにするための「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が分泌されます。これが体温を上げる働きをするため基礎体温は「高温期」に。妊娠が成立しないと「プロゲステロン」の分泌量が減るので、体温が下がって月経が起こります。
このような働きが起こっているので、1ヶ月分の基礎体温を折れ線グラフにすると、通常、月経が始まってから排卵日までは「低温期」、排卵日以降は「高温期」という2相に分かれるのです。