花粉対策の基本!!

屋外編花粉と接触しない!

対策の基本は、まず接触をできる限り避けることです。アレルギーの原因である花粉に触れなければ症状は起きないのです。
治療といっても病気そのものを治せるわけではなく、薬で症状を抑えるメディカルケア(薬物療法)だけですから、接触を避けるための生活上の工夫を並行して行うことで、症状の発現予防に効果をあげることができるのです。
症状は、主に鼻と目に現れます。そこでまず、鼻と目を花粉から守ることが重要なのです。

屋内編花粉を持ち込まない!

外出の時には、マスクや眼鏡、帽子や服で接触を避けるというのは効果的な予防法ですが、大量に空中を舞う花粉が、体や衣類に付着するのは避けられません。 屋内に入る前に、付着した花粉をよく払い落とすことが大切です。これは同居している家族全員に協力してもらいましょう。
また、うがいや洗面・入浴などを帰宅してすぐにすることで、症状の発現を予防できます。
さらに生活面で注意する物に、外に干した洗濯物があります。屋外に洗濯物を干さないとか、洗濯物を取り込む際は、よく払って落とすというのも大切なことです。
花粉シーズンには、窓を開けることは避けた方が良いでしょう。よく晴れて風の強い日などは、特に注意しましょう。

花粉症Q&A

鼻や目に入ると、どうして症状がでるのですか?

体が花粉を外に出そうとするために、「くしゃみ」で吹き飛ばしたり、「鼻水」「涙」で洗い流そうとしているのです。

マスクや眼鏡は予防効果がありますか?

マスクは、飛散の多いときに吸い込む量をおよそ3分の1から6分の1に減らし、鼻の症状を軽くさせる効果があります。また、発症していない方も、吸い込む量を少なくすることで、新たに発症する可能性を低くすることが期待されます。眼鏡もまた、飛散の多いときには、目に入る量を2分の1から3分の1まで減らすことができるので、目の症状を軽くさせる効果があります。

花粉症になりやすい人はいるのですか?

花粉症以外のアレルギー疾患をもっている人や、家族の方が何らかのアレルギー疾患を持っている人はなりやすいと考えられています。また、いわゆる「かぜ」にかかると鼻などの粘膜が炎症等を起こし、粘膜が過敏になるためなりやすくなる可能性があります。

衣類の静電気防止スプレーは効果がありますか?

毛織物の衣類には花粉が付きやすいので、毛皮のコートなどにスプレーをすることは効果が期待されます。

どんな花粉がいつ頃から飛んでいるのですか?

2月から4月頃はスギ、4月から5月頃はヒノキ、6月から8月頃はイネ科、8月から10月頃はブタクサが日本中のほとんどの場所で飛散しています。

飛散量は年々増えているのですか?

スギ花粉の飛散量は年によって大きく変動しますが、近年、戦後に植えられたスギの木が大きく成長し、潜在的な生産力が高い状態になっています。また、気象の温暖化の影響で多く産生されるようになっているとも言われています。スギ花粉飛散を減少させる方策として、花粉の多い木の抜き伐りや花粉の少ないスギを増やす取り組みが行われています。