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緑内障にはどの様な治療や予防方法があるのでしょうか。 ひとつずつ見ていきましょう。
現在の緑内障治療はすべて、眼圧を下げることでこれ以上の視野障害の進行を防ぐために行います。緑内障を初期の段階で発見し、治療を開始することで、生涯に渡って視野を維持できる可能性が高くなります。
緑内障の進行を抑制するために、最初に選択肢に上がるのが薬物治療です。毎日1〜2回程度の点眼薬によって眼圧を下げていきます。
通常、点眼すると眼圧が下がりますが、点眼していないと眼圧が元の値に戻ってしまいます。血圧のお薬と似たイメージで、毎日欠かさず点眼することが大切です。
目標の眼圧まで下がらない場合には、点眼の種類を増やしたり、変更したりして対応します。この様な方は、より規則正しい点眼が重要です。複数の点眼薬を使用する場合には、5分以上の間隔をあけることが重要です。あとに付ける目薬が、前につけた目薬を洗い流してしまうからです。指示されたタイミングに従いましょう。目薬を付けた後に目を閉じているほうが効果的です。瞬きをすると目薬が涙と一緒に鼻の方に流れて行ってしまいます。また、目の周囲に垂れた目薬はしっかりふき取りましょう。皮膚が黒ずんだり副作用が出ることがありますので、点眼後5分以上たったら、目をつむって顔を洗うのが効果的です。ですので、夜の点眼はお風呂に入る前、朝の点眼は起きてすぐ顔を洗う前をおすすめします。
点眼で目標眼圧まで下がらなかったり、視野障害が進行してしまう場合には、レーザー治療や手術療法を検討します。お医者さんの指示にしたがって、正しく点眼してください。
レーザー治療や手術療法によって眼圧を下げます。手術を含めた緑内障治療は視野を回復させることは出来ませんが、今の見え方を維持することを助けます。
眼圧や血流は自律神経の状態に影響されます。ストレスや睡眠不足などによって自律神経が乱れると、眼圧や血流が不安定になり、緑内障のリスクが高まるといわれています。また、食事の偏りなどで十分な栄養がとれずにいると、神経細胞の機能が弱まる原因になりえます。十分な運動と睡眠で自律神経を整え、栄養のある食事を心掛けましょう。
日常生活においては、眼圧を上げないように意識することも大切です。まぶたの上から眼球を強く押したり、首が締まるような洋服、ネクタイは避けましょう。
頭の位置が心臓より下になるような体位(逆立ちやうつ伏せ)、長時間の読書やスマートフォンの使い過ぎも眼圧を上げてしまう可能性があります。
血流を良くする生活を心掛けることも大切です。最近の研究では、緑内障患者は健常者と比較して眼の血流が低下しやすいことが明らかになってきました。 適度な運動や熱すぎない温度での入浴を行い、眼の血流改善に効果のあるサプリメントを摂取するなどして、緑内障の予防にとりくんでいきましょう。
緑内障を発見するためには、眼科を受診して眼底検査※などをする必要があります。眼底検査のない健診だけでは不十分です。眼について気になることがあれば、眼科医に相談しましょう。
※カメラ等で、眼の奥の血管、網膜、視神経等を調べる検査