緑内障の症状は?
進行は早い?
緑内障は、進行するまでほとんど自覚症状はありません。
実際に、緑内障学会が行った大規模調査(多治見スタディ)では、緑内障と診断された方の約90%が症状に気づいていなかったという事実が明らかになりました。
その理由は、片方の目の視野が障害されていても、もう片方の目が見えている範囲を補うからです。それだけでなく、脳が画像を補うことで、矛盾がないようにイメージを作り出してもいます。
両目が緑内障の時の見え方
(※画像は一例です)
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一部左側の風景がぼやけて
見えています。
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右側にいるはずの親子が
見えません
最初の症状は“小さなかすみ”でも、数十年という長い期間をかけて少しずつかすみの範囲が広がってくる場合がほとんどです。そのため変化に気づきにくく、結果として発見が遅れてしまうこともあります。
緑内障による視野のかすみが強くなってくると、足元が見えずにつまずきやすくなる、車の運転中に信号を見逃す、文章の一部が見えにくいために読書のスピードが遅くなる、などの症状があらわれて、日常生活にも困難が生じることがあります。