(2)「ニキビ」の予防・改善方法を解説

<知っておきたい>「ニキビ」の正しい知識 (2)「ニキビ」の予防・改善方法を解説

ニキビが悪化すると、炎症がひどくなって治りにくくなったり跡が残りやすくなったりしてしまいます。ニキビ予防に役立つ習慣を取り入れつつ、ニキビが発生した場合は早めに改善できるよう適切に対処することが大切です。ニキビの予防や改善につながる方法について、皮膚科医監修のもと解説します。

一般的なニキビの予防・改善方法

一般的なニキビの予防・改善方法

ニキビを予防するためには、日頃の生活習慣の見直しが欠かせません。ニキビ予防や改善につながる具体的な対策をお伝えします。

一般的なニキビ予防・改善方法

以下のような習慣を取り入れて、ニキビの予防や改善に役立てましょう。

  1. ていねいなスキンケアをおこなう
    1日2回、刺激の少ない洗顔料をよく泡立ててやさしく洗いましょう。すすぎ残しがないように、ぬるま湯でしっかりすすぐことが大切です。
    スクラブ入りの洗顔料など、刺激が強いものでゴシゴシこするとニキビを悪化させてしまうので避けましょう。洗顔後は水をよく吸うタオルを使い、皮膚をこすらずに水分を拭き取ります。
    また、皮膚が乾燥してバリア機能が低下すると、外部刺激を受けやすくなり、ニキビの原因ともなりかねません。乾燥しやすい部位は適切な保湿を心がけましょう。
  2. 十分な睡眠をとる
    睡眠不足は、ニキビを悪化させると考えられています。皮膚の回復を助ける成長ホルモンは、夜寝ているあいだに分泌されます。朝起きたら太陽を浴びて体内時計をリセットし、夜の自然な眠りにつなげましょう。
  3. 室内の乾燥を避ける
    室内が乾燥すると、皮膚も乾燥してバリア機能が低下してしまいます。とくに寒い季節は、加湿器などを上手に利用して、室内の湿度にも注意しましょう。
  4. 皮膚に刺激を与えない
    洗うときにゴシゴシこすったり髪が当たっていたりなど、皮膚への刺激が多いとニキビが悪化しやすくなります。また、むやみにニキビをさわらないことも大切です。
  5. 肌にふれるものの清潔を保つ
    手だけでなく、ひげ剃りやカミソリ、タオル、枕カバー、シーツなど、肌に直接ふれるものは常に清潔な状態を保ちましょう。
  6. 栄養バランスのとれた食事を心がける
    朝食を抜いたり、過度なダイエットで栄養が偏ったりするのはよくありません。栄養バランスを意識した食事を、1日3回規則正しくとりましょう。ビタミンの摂取は、ニキビの予防に役立ちます。

ニキビができてしまったときの注意点

ニキビをさわったりつぶしたりすると、悪化させる原因となるため避けましょう。余分な皮脂を取り除くためにも、ていねいな洗顔が欠かせません。すでにニキビができている場合は、弱酸性で刺激を抑えた洗顔料や、ニキビ用の洗顔料を選ぶとよいでしょう。

また、ニキビを隠そうとコンシーラーを厚塗りするのはおすすめできません。ニキビの部分を避けてファンデーションを全体に薄く塗り、ポイントメイクを目立たせてみたり、ハイライトの光の効果を利用したりして、目線を上手にそらすテクニックを取り入れましょう。

どうしてもニキビが気になる場合は、低刺激で油分が少ないファンデーションを薄くのせるか、皮膚色の保護クリームを使います。

ニキビが悪化した状態が続くと、治りにくくなるだけでなく、跡が残りやすくなります。気になるときは、早めに皮膚科を受診しましょう。

【症状別】ニキビの予防・改善方法

【症状別】ニキビの予防・改善方法

一般的な予防・改善方法に加えて、症状別の対策もおさえておきましょう。あわせて、ニキビ跡ができる原因や予防法についても解説します。

ニキビの予防・改善方法

ニキビのできはじめの段階で、適切に対処することが大切です。気になるからと手でさわると、症状が進行してニキビ跡が残る原因となりかねません。ニキビへの刺激を極力避け、ていねいなスキンケアを心がけましょう。

白ニキビが悪化すると、炎症を起こして赤ニキビになったり、小さなニキビに汚れや皮脂がつまり毛穴を広げてしまうと黒ニキビになったりする可能性があります。そのまま放置すると炎症が強まり、膿がたまって黄ニキビへと進行するため、スキンケアに加えて医薬品などを用いて早めに対処するとよいでしょう。

思春期に多く見られるニキビは、ホルモンの影響を受けて皮脂の分泌がさかんになることで起こりやすくなるため、ていねいな洗顔で余分な皮脂を取り除きます。一方、大人のニキビには、睡眠不足などの生活習慣も影響します。乾燥肌でも起こるので、生活習慣の見直しとともに適切な保湿ケアも重要です。

ニキビ跡

ニキビ跡としては、「赤み」「色素沈着」「クレーター」の3種類が見られます。

種類
  • 赤み

    ニキビの炎症が内部に残っていたり、毛細血管が透けて見えていたりする状態。

  • 色素沈着

    茶色っぽくなっている跡は、皮膚を守ろうと大量に生成されたメラニンが原因。

  • クレーター

    ニキビの炎症が激しく、組織が破壊されて凸凹になった状態。

炎症後の色素沈着は、ほとんどの場合、時間とともに肌のターンオーバーによって自然に目立たなくなります。ただし、ボコボコしたクレーター状のニキビ跡は治りにくく、人によってはケロイド状になることもあります。

ニキビの初期段階で、手でさわりすぎるなどの刺激が加わると、ニキビが悪化して跡が残りやすくなります。ニキビ跡の発生を防ぐためには、初期の段階でしっかり治すことが重要です。悪化してしまう前に、早めに皮膚科医に相談しましょう。

【部位別】ニキビの予防・改善方法

【部位別】ニキビの予防・改善方法

ニキビは、皮脂腺が多く集まっている顔以外の場所にも発生します。ニキビを予防・改善するうえでは、部位別の対処法をおさえておくことも大切です。

同じ顔のなかでも、場所によって皮脂の量や皮膚の厚さが異なります。思春期ニキビは皮脂が出やすいTゾーンによく見られるため、ていねいな洗顔が必要です。大人ニキビは、ターンオーバーが遅れがちな口のまわりやあごにできやすいのが特徴。十分な睡眠をとって皮膚の再生を促し、適度な保湿で乾燥を防ぎましょう。

髪の生え際やおでこは髪の刺激を受けやすく、洗髪料やメイクの洗い残しも起こりやすいため、注意したいパーツです。また、頭皮や胸元も皮脂が多く分泌される部位であり、適度に洗って余分な皮脂を取り除くことが欠かせません。ゴシゴシ強くこすりすぎないよう注意しながら、すすぎ残しがないようにしっかり洗い流しましょう。

【肌質別】ニキビの予防・改善方法

【肌質別】ニキビの予防・改善方法

脂性肌だけでなく、乾燥肌や敏感肌でもニキビは見られます。肌質に合わせた予防・改善方法を取り入れて、ニキビをおさえましょう。

種類
  • 脂性肌

    1日2回の洗顔で、余分な皮脂を取り除くことが大切。油分をおさえた洗顔料やスキンケアアイテムがおすすめです。

  • 乾燥肌

    乾燥肌だからといって油断は禁物。皮膚が乾燥するとバリア機能が低下して、外部からの刺激を受けやすくなるほか、ターンオーバーの乱れを招いてニキビができやすくなります。乾燥している部位には適度な保湿を心がけましょう。

  • 混合肌

    乾燥した部分とオイリーな部分が混在している肌質を指しますが、実は多くの人が混合肌だといわれています。皮脂が出やすいTゾーンを中心に洗い、乾燥部位には保湿を忘れずにおこないましょう。

  • 敏感肌

    ただでさえ刺激に弱い敏感肌。使用する洗顔料やスキンケアアイテム、メイクアップ化粧品は敏感肌用のタイプを選び、肌への刺激をできるだけおさえます。

最新!ニキビ治療の将来

最新!ニキビ治療の将来

医療の進歩とともに、ニキビに対する治療法の選択肢が増えてきています。今後注目したい治療法についてお伝えします。

医療機関においては抗生剤の外用や内服が中心だったニキビ治療。医療の進歩とともに、さまざまな治療法が普及してきています。

たとえば、2008年に発売が開始されたレチノイド外用薬「アダパレン」もそのひとつです。赤ニキビなど、すでに炎症を起こしているニキビを早く治せるだけでなく、毛穴の詰まりを取り除くことで白ニキビの発生を防ぎ、赤ニキビへの移行をおさえます。

また、最近注目されているのが、アメリカでは市販薬としてすでに用いられている新薬「BPO(過酸化ベンゾイル)」です。アダパレンと併用することで、とくに重い症状のニキビに悩む人において高い効果が期待できるといわれています。

抗生物質を多く用いる治療では、抗生物質が効かない菌(耐性菌)の出現が大きな課題となっていました。BPOはこれまでに耐性菌の存在が報告されていないため、標準治療薬として用いることが推奨されています。

アダパレンやBPOを利用するには医師による処方が必要です。刺激感があるので、少量を使用する、または1日おきに使用するなど、よく医師の指示に従って治療を進めるといいでしょう。

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尾見 徳弥 先生
監修:尾見 徳弥 先生
日本医科大学大学院卒業 Aarhus大学客員研究教授、日本医科大学客員教授。日本皮膚科学会美容皮膚科・レーザー指導専門医 日本皮膚科学会認定専門医 日本アレルギー学会認定専門医

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