【コラム】思春期に比べて治りにくい!?「大人ニキビ」を治す
大人ニキビが急増中
大人ニキビに悩んでいる50.1%近年、ニキビ(吹き出物)に悩む大人の女性が急増しています。
思春期のニキビが、額や鼻の周囲など、いわゆる「Tゾーン」にできやすいのに対し、大人ニキビは、口もとやあごの周辺、頬、首など、いわゆる「Uゾーン」にできやすく、思春期のニキビに比べて治りにくいのが特徴。
当社が18歳から40歳の女性1,671人を対象に実施したアンケート調査では、なんと50.1%の女性が「大人ニキビに悩んでいる」との結果が得られました。
20歳前後を境に、多くの女性が「思春期の頃と比べ、ニキビのでき方が変わった」と認識されるようです。
思春期のニキビとは原因が異なる「大人ニキビ」
ホルモンの働きが高まる思春期は、皮脂の過剰分泌で毛穴が詰まったり、汚れたりします。これがアクネ菌の繁殖を招き、結果、ニキビができやすくなります。
このタイプのニキビは、まめに洗顔をするなど、清潔を心がけることである程度予防できるのですが、大人ニキビの場合は、発生原因が異なるため、対策が少々困難です。
思春期ニキビ
典型例 |
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典型例 |
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年齢 |
20歳前後まで |
年齢 |
20代後半が中心 |
部位 |
顔全体が中心 |
部位 |
頬・口のまわり、顎、胸元、背中など |
季節 |
春~夏に多くなる |
季節 |
一年中 |
主な原因 |
過剰な皮脂 |
主な原因 |
肌の乾燥、ストレス、生理周期、角化など |
おすすめのニキビケア |
- ギトギト皮脂はしっかり洗浄して清潔に保つ
- 脂取り紙などでこまめに皮脂のベタつきをとる
- メイクなどで毛穴をふさがない
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おすすめの ニキビケア |
- バリア機能を守る弱酸性の洗顔を
- 洗顔後は、しっかり保湿
- 古い角質で毛穴を詰まらせないように注意
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大人ニキビをつくる原因
大人ニキビの発生には、お化粧やストレス、ホルモンバランスの乱れ、新陳代謝の悪化など、さまざまな要因が関連していると考えられています。先のアンケートでも、多くの方が「ストレス」「不規則な生活」「生理前」等が発生原因であると自覚されていました。
会社での対人関係で過度のストレスを受けたり、仕事のため不規則な生活パターンを余儀なくされたり、オフィスのエアコンで長時間乾燥した空気にさらされたり…。女性を取り巻く社会環境は急速に変化してきました。これがカラダのバランスを崩し、肌が生まれ変わる本来のリズムを乱していきます。
お化粧や肌の脂分によって塞がれた毛穴にアクネ菌が増殖して発生するニキビに加え、ストレスや私たちを取り巻く環境の変化が生み出すニキビが、近年の「大人ニキビの急増」へとつながっていると考えられます。
大人ニキビの原因
- 過度のストレス
- 睡眠不足や便秘
- 血行不良
- 新陳代謝の悪化
- 生理前などのホルモンバランスの乱れ
- 環境の変化や生活の乱れ
- 脂分や糖分の多い食事や刺激の強い(激辛の)食事
- 刺激のある化粧品の使用やクレンジング不足
- 角質層のバリア機能の低下(乾燥肌など)
こんな症状は大人ニキビの注意信号!
口のまわりや顎など顔の下側にニキビが集中してできたり、ポツポツ1個ずつニキビができるようになったら要注意!そのニキビの治りが遅ければ、「大人ニキビ危険信号」と考えましょう。
大人ニキビは、治りが遅いこともしばしば。思春期ニキビとは発生原因が違うため、いつまでも昔と同じ対策ではなかなか完治しません。
治療には、毛穴づまりを除去し、アクネ菌の増殖を抑え、炎症を鎮めることが大切です。
こんな症状に注意
- ポツポツ繰り返しニキビができる
- 顔のUゾーンにニキビが集中する
- ニキビの治りが遅くなってきた
- 生理前にニキビができやすい