ご使用にあたって

• 過去に経験がないのですが…

  外陰部に強いかゆみがあり、おかゆ状のおりものがあるのですが、過去にこのような経験はありません。本腟錠及びクリームを使用してもよいでしょうか。

• 本腟錠及びクリームは、腟カンジダを再発した人のための治療薬です。初めて腟カンジダの症状を経験された方は、医師による確定診断が必要ですので、本剤を使用せず、必ず、医師の診療を受けてください。

• 今回は、おりものに嫌なにおいがあって…

  過去に腟カンジダにかかったことがあります。強いかゆみとおかゆ状のおりものがあるのは過去と同じですが、今回はおりものに嫌なにおいがあります。
  本腟錠及びクリームを使用してもよいでしょうか。

• おりものに嫌なにおいがある場合、他の疾患の可能性が考えられますので、本剤を使用せず、医師の診療を受けてください。

• 前回発症時から再発までの期間が、２ヶ月以内ですが…

  ２ヶ月前に、腟カンジダの診断を受けて、症状は治まっていたのですが、また、前回と同じく、強いかゆみとおかゆ状のおりものがありました。本腟錠及びクリームを使用してもよいでしょうか。

• ２ヶ月以内に再発する場合には、治療に際しお薬の選択が必要な場合や糖尿病等他の疾患にかかっている可能性もありますので、本腟錠及びクリームを使用せず、医師の診療を受けてください。
  また、腟カンジダの再発までの期間が２ヶ月以上であっても、直近６ヶ月以内に２回以上感染した人も、他の疾患にかかっている可能性もありますので、本腟錠及びクリームを使用せず、医師の診療を受けてください。

• 腟錠は、どのくらいで効果がでるの？

  腟錠の使用を初めてからどのくらいで効果があらわれるのでしょうか。

• 腟 錠

  おりものやかゆみなどの自覚症状は、通常２～３日で軽快するとされています。症状が改善しても、菌が腟内に残っている場合が多いので、根気よく徹底した治療が必要となります。６日連用タイプの場合は、3日間使用しても症状の改善が見られない場合、１日療法タイプについては、使用後３日間経過しても症状の改善がみられない場合には、他の疾患の可能性も考えられますので、医師の診療を受けてください。６日間連用タイプの場合は、症状が改善したからといって、治療を中断せず、使用開始から６日間連続して使用してください。なお、治療中（１日療法タイプについては、使用後６日間、６日連用タイプについては、使用中）は生活上の注意をよく守ってお過ごしください。

ご使用中のこと

• おりものはないけれど、外陰部に強いかゆみとはれた感じが…

  過去に腟カンジダにかかったことがあり、今回は、過去と同様に、外陰部に強いかゆみとはれた感じはありますが、おりものはみられません。
  過去の経験から、腟カンジダであると思われます。本クリームを使用してもよいでしょうか。

• クリーム

  腟カンジダによる外陰部のかゆみは特徴的な症状であり、医師の診断・治療を受けた時と同様に、発疹（発赤、はれた感じ等）を伴うかゆみがあり、腟カンジダの再発であると判断した場合は、本剤をご使用いただくことができます。
  外陰部症状のみの場合であっても、腟内に菌が存在する可能性もありますので、腟剤（腟に挿入する薬）を併用することをおすすめします。なお、腟剤を併用する場合は、腟剤の使用上の注意も守ってご使用ください。

• おりものと一緒に、腟錠が崩れたものが出てきて…

  腟錠を使用した翌日、製剤が崩れたようなものがおりものと一緒に出てきました。

• 腟 錠

  この腟錠は内服薬のように体内に吸収されて効果を発揮するのではなく、腟内でカンジダ菌に直接作用し、腟カンジダを治療します。腟錠が腟分泌液で溶け崩れ、効果を発揮した後、おりものとともに体外に排泄されたものだと思われますので、心配はありません。腟錠が溶けずにそのまま脱落している場合は、医師の診療が必要です。
  下着が汚れることもありますので、まめに交換するなど、清潔を心がけてください。
  症状が続く等気になることがある場合は、医師の診療をうけてください。

安全性・副作用について

• 副作用にはどのようなものがありますか？

• 腟 錠

  患部において、「疼痛、腫張感、発赤、刺激感、かゆみ、熱感」といった副作用症状が報告されています。

  クリーム

  患部において、「刺激感、発赤、かゆみ、かぶれ、疼痛（ずきずきする痛み）」といった副作用症状が報告されています。

  共 通

  本腟錠及びクリームの使用後、これらの症状があらわれた場合には、使用を中止し、医師の診療を受けてください。
  なお、腟カンジダの特徴的な症状に、「かゆみ」がありますが、本腟錠及びクリームを使用して、かゆみが強くなったり、一度よくなった後、再びかゆみがあらわれた場合には、副作用である可能性が考えられますので、本腟錠及びクリームの使用を中止し、医師の診療を受けてください。

腟カンジダの感染について

• パートナーに対して気をつけることは？

  腟カンジダが再発しました。パートナーに対して、気をつけることはありますか。

• パートナーに感染している可能性も考えられますので、腟カンジダの再発であることを伝え、パートナーの方は陰部のかゆみや発赤などの不快症状があれば、すぐに医師の診療を受けてください。
  なお、６日連用タイプ及びクリームを使用中は、感染を避けるため、性行為を避けてください。
  １日療法用タイプの場合は、使用後６日間は性行為を避けてください。

• 腟カンジダの再発を防ぐ方法は…

  腟カンジダの再発を防ぐ方法はありますか。

• 腟カンジダは、抵抗力がおちたときなどに発症しやすくなりますが、発症のきっかけとしては、外陰部のむれなどもあげられます。 カンジダ菌は、湿度や温度の高いときに繁殖しやすいので、できるだけ、乾燥した状態を保つようにすることが大切です。通気性のよい清潔な下着を身に着ける、おりものシートなどはこまめに交換するなどの点にも気を付けましょう。また、カンジダ菌は、腸にも常在している菌ですので、トイレの後は腸からの感染を避けるため、前から後ろにふくようにすることや外陰部を清潔にすることなども大切です。<生活上の注意>も参考にしてください。

• １日療法用タイプと６日間連用タイプの違いは？

• １日療法用：１錠を１回だけ挿入し治療します。１錠中に有効成分イソコナゾール硝酸塩600mg配合。第１類医薬品。
  ６日間連用：１日１回１錠を６日間挿入し治療します。１錠中に有効成分イソコナゾール硝酸塩100mg配合。第１類医薬品。
  (錠剤の大きさはほとんど変わりません。)
  用法用量を守ってお使いいただいた場合、効果の違いはありません。

• どこで売っていますか？

• 第１類医薬品を取り扱う薬局・薬店・オンラインショップでお買い求めいただけます。

• １日用で途中で生理がきたら？

• 使用後６日以内に生理になった場合は、治癒等の確認が必要ですので、医師の診療を受けてください。

• 生理中に使用してもいいですか？

• 生理中は使用しないでください。使用後６日以内に生理が始まらないよう生理予定を考えてご使用ください。
  使用後６日以内に生理になった場合は、治癒等の確認が必要ですので、医師の診療を受けてください。

• アプリケーターと指での挿入の違いは？

• きちんと挿入できた場合は、アプリケーターでも指でも正しい位置（奥）まで挿入できます。ただ、アプリケーターの方が正しい位置に導いてくれるようになります。

• ６日間使用しても症状がよくなりません…

  ６日間使用しても症状がよくならない場合、継続して使用してよいでしょうか。

• ６日間使用しても症状が消失しない場合は、自己判断で使用を継続せず、医師の診療を受けてください。
  また、クリーム単独使用の場合、さらに腟剤を用いて治療を行ったりせず、医師の診療を受けてください。

• 生理中に使ってもいいですか？

  生理中に使用しても差し支えありませんか。

• 腟 錠

  生理中は薬剤が流れ出てしまう可能性がありますので、生理中や本腟錠を使用中に生理になった場合は、本腟錠を使用しないでください。また、治癒等の確認が必要であることから、医師の診療を受けてください。
  本腟錠は６日間連続してご使用いただくものですので、生理予定日を考えて、６日間継続使用できるよう治療を開始してください。なお、使用を中断して残った薬剤については、使用期限内であれば、本腟錠を使用して治療を行える次の機会にご利用いただけますが、その場合にも必ず６日間続けてご使用ください。

• 腟錠を使って、３日で症状がなくなりましたが…

  腟錠を使用して３日で症状がなくなったのですが、６日間使用しないといけないでしょうか。

• 腟 錠

  はい、必ず６日間使用してください。おりものやかゆみなどの自覚症状は、通常２～３日で軽快するとされていますが、症状が消失しても、菌が腟内に残っている場合が多いので、症状が消失したからといって、治療を中断せず、使用開始から６日間連続して使用してください。