みんなの妊活

ロート製薬では「ふたり妊活=女性も男性も、パートナーと一緒に向き合い妊活すること 」をブランドや企業活動を通して提唱しています。
「ふたり妊活」を引き続きサポートしつつ、妊活に取り組む人たちだけでなく、妊活・妊娠・出産を取り巻く、 広く生活者のリアルな声やお悩みにもっと寄り添い、一緒に考えていきたい。多様な価値観・ライフスタイルの変化の中で、自分や自分たちを大事に思い、妊活前から心やカラダをケアし健康的に、自分らしく自分たちらしく生きていく、そんなウェルビーイングな社会がもっと当たり前になるように。そんな思いから、l年度、妊活白書のタイトルを「ふたり妊活のいま」から、「みんなの妊活」に変更いたしました。

「ふたり妊活」の意識変化

「ふたり妊活」実施率は再びコロナ前の数値へ

  • 既婚男女

女性も男性も一緒に向き合い、パートナーと並んで進んでいけるような「ふたり妊活」の実施率は、昨年度から減少傾向。コロナ前の数値に戻りつつあります。

「ふたり妊活」実施率は再びコロナ前の数値へ

未婚男女が子どもを持つことの意向

約半数が「将来、子どもを欲しくない」

  • 若年未婚男女

現在、そして将来、子どもが欲しいかどうかを経年で聞いています。この3年で「子どもを欲しくない」と回答した18才から29才は全体で4割強から徐々に増加している傾向がみられます。
また、男女別でみてみると2020年から2022年で男女ともに増加していることがわかります。特に男性は今年、半数以上が子どもが欲しくないと回答されました。

  • 将来、子どもが欲しいかどうか
  • 将来、子どもが欲しくない

子どもが欲しくない理由

未来に対しての不安が、子どもを持つことのハードルを上げている

  • 若年未婚男女

18才から29才の未婚男女の、子どもを欲しくないと回答した理由をお伺いしています。

子どもが欲しくない理由

自分自身が生きていくことだけでも精一杯、妊娠や出産、子育て、未来に対しての懸念や不安な状況が伺えます。人々の子どもを産み育てることへのハードルはかなり高い様子です。

では、そんな現代でも妊活にむきあっている人々はどんな意識をもち、
どんなことに取り組んでいるのでしょうか?

「妊活」って?

「妊活」の捉え方は「子どもを望むすべての人が行うこと」という認識が半数以上

  • 既婚男女

「妊活」の捉え方について、この5年で「子どもができなくて悩んだり、病院で治療を受けること」から「子どもを望むすべての人が行うこと」と認識する人が増加傾向。人々の「妊活」についての捉え方が広がっていることが伺えます。

「妊活」の捉え方は「子どもを望むすべての人が行うこと」という認識が半数以上

「妊活」として行っていることは?

「妊活」の取り組みは対話型へ

  • 既婚男女

クリニックへ通うことや夫婦生活(性交渉)を行うことなどの妊娠に直接つながる行動だけではなく、ふたりで今後のライフプランについて話し合うことや、日ごろの健康管理などの日常行動も妊活と捉えられている兆しがあります。

「妊活」の取り組みは対話型へ

子どもが欲しくない理由

将来子どもをもつことに不安を抱える若年層が増加する一方で「妊活」のための行動内容が徐々に日常化しており、将来子どもが欲しい人々は、自分たちのできることから始めるという意識に変化していることがわかりました。

妊娠前からの健康管理のことを、「プレコンセプションケア」と言います。CDC(米国疾病予防管理センター)では、「将来妊娠を希望するしないに関わらず、全ての女性と男性が妊娠前に健康であることの重要性、それが将来生まれるかもしれない子どもの健康を守ることでもあり、生涯を通じた自身の健康につながっている」ことを提唱し、国際的にも取り組まれています。

米国疾病予防管理センター(CDC)
https://www.cdc.gov/preconception/overview.html

「プレコンセプションケア
(妊娠前からの健康管理)」について

「プレコンセプションケア(妊娠前からの健康管理)」って知ってる?

  • 既婚男女
  • 若年未婚男女

既婚・未婚共に、「プレコンセプションケア」を知らないと回答した人が8~9割。ほとんどの人が知らないという結果になりました。

「プレコンセプションケア(妊娠前からの健康管理)」って知ってる?

自分のカラダや健康に対する知識

言葉は知らなくても、
カラダや健康に対する知識は広がっている

  • 既婚男女
  • 若年未婚男女

特に既婚男女は「これらの知識のなかで知っているものはない」と回答した人がたった約2割で、残りの約8割はなんらかの知識をもっていることが伺えます。妊娠前からの健康管理のための知識として、女性・男性それぞれのカラダにかかわることや男女ともにかかわることの知識が広がっていることが明らかになりました。プレコンセプションケア(妊娠前からの健康管理)という言葉を知らなくても、すでに知識として自分のカラダや健康に対する知識が広がりつつあるようです。

言葉は知らなくても、カラダや健康に対する知識は広がっている

「プレコンセプションケア
(妊娠前からの健康管理)」の行動

知識はもっていても、行動としてセルフチェックやケアを実際に行えている人は少ない

  • 既婚男女
  • 若年未婚男女

既婚男女の日常的な健康・体調管理やパートナーとのコミュニケーションについては約3割、妊娠につながるセルフチェックやセルフケアに関しては2割未満の実施率という結果となりました。

知識はもっていても、行動としてセルフチェックやケアを実際に行えている人は少ない

今は行動できていないけど、
これから取り組むための
きっかけになることは?

  • 既婚男女
  • 若年未婚男女

今は行動できていないけど、これから取り組むためのきっかけになることは?

知識が広がり始めている今、今後もっと行動にうつしていくために、どんなきっかけが必要なのでしょうか?

兆しではありますが、既婚・未婚に限らずパートナーからの助言は行動のきっかけとなりそうです。また、既婚の方の場合は特に、職場や自治体からの協力が手厚くなることで、プレコンセプションケア(妊娠前からの健康管理)の後押しにつながる可能性が伺えます。やはり生活の中心である職場や地域において、情報・支援・仕組みがより身近なものとして広がることが必要なのではないでしょうか。

「子どもを将来ほしくないという声」が年々増える現代。将来への不安から妊娠や出産、子育てに対して前向きなイメージを持っていない人の声もたくさん聞こえてきました。そんな変化する社会や環境、多様な価値観が広がる世の中で、自分のカラダ・健康のことについて知識を持ち、前向きに妊活とむきあう人々の声や実態も垣間見ることができました。
子どもをもつことへ不安を抱く人々は決して知識がないわけではなく、行動のきっかけや後押しする仕組みが必要なのかもしれません。
プレコンセプションケアは将来の子どもの希望の有無に関わらず、自分のために、将来のために、自分のカラダ・健康のことを知って行動にうつすことです。自分を大事に思いケアをすること、そしてパートナーとの理解を深めて一緒に取り組む「ふたり妊活」、それを支える社会の意識と環境の整備がより重要性を増しているのではないでしょうか。
ロート製薬では今後も、一人ひとりが自分らしくウェルビーイングに生きるために、事前のカラダづくりのリテラシーを高め、意識・行動していくことが当たり前になるよう取り組んでいきます。また、「みんな」の声に寄り添い、会社や業界の垣根を越えて、社会と未来を創るみなさんと一緒に考え、取り組んでいきたいと思います。

わたしのカラダ、わたしたちのウェルビーイング