記憶のメカニズムと物忘れ
耳や目から入ってくる情報は、脳にある「海馬」という部位で整理されます。その後、情報は大脳皮質に送られて記憶として蓄積され、必要なときに情報を引き出してきて使われます。このような脳の神経ネットワークによる情報のやりとりがあって、「覚える」「思い出す」が成立しています。様々な理由によって機能低下がおこり、ネットワークが正常に働かなくなると、”思い出せない””忘れてしまう”といった物忘れの症状が起こります。
物忘れを改善する「オンジ」
「オンジ」は、イトヒメハギの根を乾燥させた生薬。”精神を安らかにし頭脳を明晰にする”効果があると「漢方210処方生薬解説(昭和漢方生薬ハーブ研究会編)」にも明記されており、伝統的に使用されてきました。「志が遠大になる」とのいわれが「遠志(オンジ)」の由来。2015年に、「中年期以降の物忘れの改善薬」の有効成分として認められました。
