バンクーバーから帰る前、ハネムーンで訪れたインドのホテルで起きたとある出来事に、本気でブチギレるという経験をしました。そのときに、許せないものは許せない、そこから生まれる怒りを相手に伝えるということが、自分を納得させる一つの手段だということに気づきました。気持ちをちゃんと出すことができて、私は怒りを怒りとして伝えられたことが喜ばしくもありました。
私はもともと怒ったり、泣いたりすることがよくあって、それに振り回されて具合が悪くなることもありました。それでいつからか怒りの感情から一歩引いて、なぜ怒りを感じているのかを観察してバランスをとる癖がついたんですけど、今回の旅を経て、許せないと感じた自分のために怒りたいって思えたんです。感情に水を差す必要はない。怒れるときに、怒っときやって。それは私にとっては大きな変化でした。
実は明日、タトゥーを入れるんです。とあるイベントで一緒になった大好きなタトゥーアーティストの人が油性ペンで腕に描いてくれた絵がすごく気に入って。消えるのが嫌で自分で上からなぞっていたくらい(笑)。具体的なモチーフをタトゥーとして入れるのははじめてで、もしかしたらこれもまた私にとって大切な岐路になるのかもしれません。こころと身体をつなぎとめるタトゥーも、日々を応援してくれるタトゥーシールも、お守りのようなアクセサリーたちも、私の肌の上からずっと私の味方をしてくれているんだと信じています。