真実、寝る子は育つ。睡眠不足は成長の遅れの引き金に?!
ライフサイクルの変化によって、子どもが夜遅くまで起きている家庭がずいぶん増えました。社団法人日本小児保健協会の調査(平成22年度幼児健康度調査報告書)によると、22時以降に就寝する子どもの割合は1歳半~3歳の幼少期で半数を超えるという結果が出ているほか、就学して学年が進むほど睡眠時間は少なくなり、睡眠不足を自覚する児童が増えているようです。
こうした子どもの睡眠時間の減少をあなどってはいけません。昔から「寝る子は育つ」と言い伝えられえいるように、睡眠は成長のためにとても大切なもので、成長ホルモンは睡眠時、特に深い眠りの時に多く分泌されることがわかっています。
また不健康な眠気は、精神や心の成長にもいいものではありません。集中力の低下、疲れから怒りっぽくなることも。睡眠がもたらす影響は想像以上と認識して、大人中心の生活をリセットすることから始めてみませんか?
子どもの健やかな眠りのために 心がけたい3つのこと
子どもの寝顔を見ると、何とも言えない幸せな気持ちになりますよね。健康な眠りは健全な成長の源。以下の3項目を参考に、子どもの睡眠環境を見直して、必要があれば整えてあげたいものです。
朝日を浴びてごはんを食べよう
「体内時計」と呼ばれる機能は、25時間の周期で睡眠や体温、ホルモン分泌などのリズムを刻んでいます。本来は一日24時間ですから、朝日を浴びて朝食をとることで体内時計をリセットし、夜の睡眠に備えましょう。
就床後の携帯電話使用を控える
日本の中・高校生を対象にした研究によると、就寝のためベッドや布団に入った後で携帯電話を使う頻度が高いほど、睡眠に問題を抱えている割合が多いことがわかっています。日頃からスマートフォンなどの利用ルールを話し合っておくといいですね。
寝起きの時間を定めて質のいい眠りを
例えば、毎日例えば夜8時~9時に眠り、朝6時~7時に起きる。眠りにつく時間と起きる時間がいつも同じ(およそ前後30分以内に収まる)というサイクルが、質の良い眠りを促します。