角質層
肌は、多くの層からできており 、根元(基底層)で新しい細胞が生まれ、外側に向かって古い細胞が送り出されて常に新しい皮フを作っています。これを、ターンオーバーといいます。
「角質層」は、最後に「垢(あか)」として剥がれ落ちる一歩手前の状態です。細胞がびっしりコンクリートのように並んでいて、細胞自身もうるおいを蓄え皮フにうるおいを与える力があります。さらにその隙間は細胞間脂質というラメラ構造があり、水分を保持することができます。
ラメラ構造では、サンドイッチのように水を挟みこんで逃がしません。
皮脂膜
もうひとつは、「皮脂膜」。肌を守る、天然のオイルです。「皮脂膜」は、皮脂腺から分泌される皮脂でできたもので、肌の表面を薄く覆っています。
角質層の上からフタをしているような状態で、肌内部の水分を逃がさず、外の刺激からも肌を保護しています。脂肪酸、ワックスエステル、スクアレンなどの油分からできており、洗顔やクレンジング、熱めのお湯などで流れ落ちやすいので注意が必要です。
また、思春期に分泌量が増えてニキビなどの原因になりますが、逆に大人になると徐々に分泌量が減っていくため、乾燥の原因にもなります。