「メンソレータム」は、1894年のアメリカで、アルバート・ハイド氏によって「やさしさ、ぬくもり、頼もしさ」という思いのもと、開発されました。
ハイド氏のひらめきを刺激したのは「ベスト・ポケット・コフ・スペシフィック」というノド薬。その主成分であるメンソールは、当時のアメリカでは主に日本から輸入していたのです。
メンソールは、日本では古くから火傷や炎症などを和らげる薬として用いられていました。ハイド氏はそこに目をつけ、「メンソールに痛みを和らげる効果があるのなら、緩和剤としての治癒効果があるのでは?」と考えて開発に着手。こうして、世界にやさしさを運ぶ「メンソレータム」が誕生したのです。
1894年は、伊藤博文が内閣総理大臣を務めていた時代。120年も前に誕生した「メンソレータム」は、ハイド氏の奉仕の精神と、「やさしさ、ぬくもり、頼もしさ」という思いが相まってできた製品だからこそ、広く愛され続けているのかもしれません。

この当時から現在に引き継がれているブランドカラーのグリーンが使われていました。