1889年、アメリカでアルバート・ハイド氏が「ザ・メンソレータム・カンパニー」を創業。研究と実験期間を経て、1894年に「やさしさ、ぬくもり、頼もしさ」という想いのもと、有効成分メントールやカンフル、ユーカリ油を配合した「メンソレータム軟膏」が開発され、販売を開始しました。
ハイド氏のひらめきを刺激したのは「ベスト・ポケット・コフ・スペシフィック」というノド薬。その主成分であるメンソールは、当時のアメリカでは主に日本から輸入していたのです。
メンソールは、日本では古くから火傷や炎症などを和らげる薬として用いられていました。ハイド氏はそこに目をつけ、「メンソールに痛みを和らげる効果があるのなら、緩和剤としての治癒効果があるのでは?」と考えて開発に着手。こうして、世界にやさしさを運ぶ「メンソレータム」が誕生したのです。
この当時から現在に引き継がれているブランドカラーのグリーンが使われていました。