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「めばちこ」は、近畿地方(京都府・滋賀県を除く)で高年層から若年層まで多く使用されています。
語源については、「メ(目)+ハチ(こじき)+コ(接尾辞)」に由来するという説や「目をパチパチする」ことに由来するという説等ありますが、はっきりしたことはわかっていません。
この地域では、メディアからの影響(「ものもらい」の影響)をほとんど受けておらず、高年層、中年層、若年層の各世代間におけるコミュニケーションを通じた直接的な接触により、地域語形の「めばちこ」が伝播され、且つ約50年前の調査と比べ、周辺地域(京都府の若年層や岡山県の全年層)にもこの語形の勢力が拡大されています。
共通語形の「ものもらい」とかなり異なり、一目で地域語形だと分かる「めばちこ」が全年齢層で圧倒的な使用率となっている背景には、明治時代に東京に遷都するまで関西が長く日本の中心地であったという歴史的背景や人口の多さ、経済力、お笑い文化等、これらの面で首都東京に対抗しうるパワーを兼ね備えている地域だからではないかと考えます。
これらの背景の要因を基に関西弁に対しても強く愛着を持っている人が多く、その結果が地域語形「めばちこ」の圧倒的な使用率に反映されているのでしょう。
抗菌目薬
ものもらい・結膜炎の治療に。効き目をとどめる機能型目薬。
方言研究の見地から
「めばちこ」系について
「めばちこ」は、近畿地方(京都府・滋賀県を除く)で高年層から若年層まで多く使用されています。
語源については、「メ(目)+ハチ(こじき)+コ(接尾辞)」に由来するという説や「目をパチパチする」ことに由来するという説等ありますが、はっきりしたことはわかっていません。
この地域では、メディアからの影響(「ものもらい」の影響)をほとんど受けておらず、高年層、中年層、若年層の各世代間におけるコミュニケーションを通じた直接的な接触により、地域語形の「めばちこ」が伝播され、且つ約50年前の調査と比べ、周辺地域(京都府の若年層や岡山県の全年層)にもこの語形の勢力が拡大されています。
共通語形の「ものもらい」とかなり異なり、一目で地域語形だと分かる「めばちこ」が全年齢層で圧倒的な使用率となっている背景には、明治時代に東京に遷都するまで関西が長く日本の中心地であったという歴史的背景や人口の多さ、経済力、お笑い文化等、これらの面で首都東京に対抗しうるパワーを兼ね備えている地域だからではないかと考えます。
これらの背景の要因を基に関西弁に対しても強く愛着を持っている人が多く、その結果が地域語形「めばちこ」の圧倒的な使用率に反映されているのでしょう。