網膜の変化で、加齢黄斑変性になる場合も 網膜はカメラのフィルムに相当するもの。網膜の黄斑部という大事な部分はルテインやゼアキサンチンという黄色の色素によって保護されています。しかし老化などにより黄色の色素が減ると、強い紫外線を浴び続けることで加齢黄斑変性になる場合があると言われています。また最近ではパソコンやスマホなどの画面から発せられるブルーライトの影響も指摘されています。 加齢黄斑変性は日本では比較的少ないと考えられていましたが、高齢化や生活の欧米化により近年著しく増加しており、失明原因の第4位となります。 血管や涙まで変化していく 血管は、栄養成分を届ける大事な器官です。しかしながら、老化とともに血流が悪くなり、栄養成分を届ける力が低下していきます。 涙は乾きを潤すだけでなく、角膜の表面に均一な層を作ることで、モノをきれいに見せる働きもあります。年齢とともに涙の分泌は減り、角膜表面がデコボコの層になってしまうことで、光がまっすぐに入らず乱反射してまぶしく感じたり、疲れやすくなったり、かすんだりします。 老眼の原因1:ピント調整筋が衰える ピント調節筋(毛様体筋)はピント調節に欠かせない筋肉。近くのものにピントを合わせるためには、この筋肉に力を入れる必要があります。老化とともに筋肉が衰え力が入りにくくなり、近くのものにピントが合いにくくなります。これがいわゆる老眼の原因の1つです。 老眼の原因2:水晶体の機能も低下する 目は水晶体の厚みを変えることでピントを調節しています。近くのものにピントを合わせるためには水晶体を厚くし、遠くのものにピントを合わせるためには水晶体を薄くして調節しているものです。水晶体は主にたんぱく質でできており、プルプルと弾力性が失われ、厚みを出すことができず、近くのものにピントが合いにくくなります。これも老眼の原因の1つです。