ミノキシジルの塗り方は?タイミングや注意点についても紹介

ミノキシジルの塗り方は?タイミングや注意点についても紹介

薄毛治療薬で主流となっているのが、新しい髪を増やす「発毛効果」が認められる「ミノキシジル」という成分を配合した外用薬です。ミノキシジルを配合した発毛剤は、一般用医薬品として市販されていますが、名前を聞いたことがあっても、どんな成分なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

ミノキシジルを配合した発毛剤を使う際は、効果的な塗り方やタイミングを押さえておきたいところです。この記事では、ミノキシジルを配合した発毛剤の塗り方、塗る際の注意点などを解説します。

ミノキシジルとは?

ミノキシジルとは、発毛に対する有効性が認められた成分です。毛包に直接作用することで、必要な細胞の増殖やタンパク質の合成を促進し、本来の正常なヘアサイクルに戻す効果が期待できます。

ミノキシジルが配合された発毛剤などを頭皮に直接塗布することで、毛根へしっかりと栄養が届くことで発毛を促します。

ミノキシジルの副作用

ミノキシジルには副作用があることが報告されており、ミノキシジルが配合された発毛剤の頭皮への副作用としては、以下のようなものがあります。

  • かぶれ
  • かゆみ
  • ふけ
  • 赤み

上記のような副作用が発症する確率は、使用した方の約10%と言われています。

また、発毛剤に含まれるミノキシジルは、元々血圧降下薬として開発された薬であるため、高血圧の方や心臓病などの症状がある方は注意が必要です。「使用上の注意」を必ず熟読してから使用するようにしてください。

ミノキシジルの塗り方

ミノキシジルは、1回につき1mlを薄毛が気になる部分に塗布するのが一般的です。気になる部分には多く塗りたくなるかもしれませんが付属の説明書に記載されている用量を必ず確認し、塗布量は守りましょう。

商品によっては、1mlが少しずつ出るような構造になっているものもあるため、塗り過ぎてしまわないか心配な方はそういった商品がおすすめです。

塗る際は、髪の毛ではなく頭皮につけることがポイントです。頭皮が汚れているとミノキシジルの浸透を妨げてしまうため、洗髪後に塗るようにしましょう。

塗った後は、乾くまで触らずに放置し、完全に乾いてから寝るようにしましょう。朝塗布する際も同じく、完全に乾いたことを確認してから整髪しましょう。

ミノキシジルを塗るタイミングは1日2回

ミノキシジルは“1日2回”とされている商品なら、例えば朝と夜のタイミングに塗るのがおすすめです。日中仕事をしている方なら、朝起きて家を出るまでに1回、夜帰ってきて寝る前に1回塗ると良いでしょう。

ミノキシジルの発毛作用はすぐに実感できるものではありません。少なくとも4ヶ月程度は毎日塗り続け、習慣化することが大切です。

長い期間塗り続けるのは大変かもしれませんが、持続することで発毛作用に期待ができます。

ミノキシジルを塗る際の注意点・コツ

続いて、ミノキシジル塗る際のコツや、使用にあたっての注意点を解説します。

①洗髪をして頭皮を清潔に

ミノキシジルをはじめ頭皮に直接塗布する薬は、頭皮の環境が整っていると浸透しやすくなります。頭皮の皮脂や汚れが少なくなるよう、毎日洗髪しましょう。

また、血行を良くするために頭皮マッサージをするのもおすすめです。

ただし、薬を塗布した後に頭皮マッサージを行うと、せっかく塗布したミノキシジルがとれてしまう可能性があります。マッサージは薬を塗布する前に行い、頭皮にクリームなどが残ってない状態で塗布しましょう。

②しっかりと髪を乾かしてから使う

ミノキシジルを塗布する際に頭皮が濡れていると、薬の成分が薄まってしまう場合があります。髪を洗った後はドライヤーなどでしっかりと乾かしてから、頭皮に塗布しましょう。

③用法用量は守る

商品の外箱や説明書等に記載されている用法用量を必ず守りましょう。効果を十分に得るためにも、少なくとも4ヶ月間は継続して使うことが望ましいです。

正しい塗り方を続けることで、発毛やヘアサイクルの正常化などの効果が期待できます。

まとめ

ミノキシジルは、発毛に対する有効性が認められた成分です。頭皮に直接塗布することで、発毛などの効果が期待できます。ただし、たくさん塗ったからといって効果が出るものではありません。商品記載の用法用量をしっかりと守りましょう。

また、塗布する際の頭皮の環境を整えることも大切なポイントです。洗髪等で清潔な頭皮を保ちましょう。

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泉 さくら先生
監修:日本皮膚科学会皮膚科専門医 泉 さくら先生
琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。

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