つらいヒビ、あかぎれ、どうにかしたい!冬の正しいハンドケア

つらいヒビ、あかぎれ、どうにかしたい!冬の正しいハンドケア

カサカサを通り越してガサガサ、ポロポロと、手のダメージが進行しやすい冬。ヒビ・あかぎれが常態化しているのを「毎年のことだから」と諦めていませんか?手の印象は意外と人の記憶に残るもの。しっとりつややかな手になる方法を、スキンケアの専門家・佐治さんに教わりました。

手は意外と見られている。
荒れていると「おばさんぽい」印象に…

手は意外と見られている。荒れていると「おばさんぽい」印象に…

「手の印象は意外に人の記憶に残ります」と佐治さん。たしかに何かを手渡したり、指し示したりと人の目にふれることが少なくありません。佐治さんいわく、「ものを持つ時に指先が揃えてあるだけで優雅に見えるし、せわしなく動かすよりゆっくりとした動きのほうがゆとりがある人だと思ってもらえます」。

ただし、その手が荒れていたり、ヒビやあかぎれがあったりしたら、とたんに印象はダウン。
疲れているのかなとか、忙しくてケアに気がまわらないのかな、と思われてしまうかもしれません。なんとなくおばさんぽい感じに見られてしまうこともあるでしょう。

佐治さん自身も、普段はとても素敵だと思っていた友人の手が、予想に反してとても荒れていたことにびっくりした経験があったのだそう。

「いつもきちっとメイクして服装にも気を配っている人の手をある時ふと見たら、全身の雰囲気から想像していたような手ではなかったんですね。仕事で忙しいから手を抜いてしまったのかな、とか、年齢も意外といっているんだなとか、普段素敵だと思っていただけにそういった印象がかえって強く残ってしまいました」

これほど印象が大きく左右されてしまうというパーツなら、いつもキレイにしていたいもの。でも、手荒れをしない生活を送るというのもなかなか難しいですよね。
毎日の家事では水を使う機会が多いし、乾燥したオフィスでパソコンを操作する時間が長かったり、書類など紙を触ることが多いと、指先からどんどんカサカサしていきます。顔と違ってファンデーションなどでごまかせないだけに、手荒れしやすい体質の人などは「冬は仕方ないかな…」と諦めてしまっている人も多いのではないでしょうか。

手荒れをヒビ・あかぎれになるまで
悪化させてしまわないためには?

手は意外と見られている。荒れていると「おばさんぽい」印象に…

佐治さんによると、手荒れは適切なケアをしないままでいると、どんどんと悪化してしまうとのこと。

「手は常に外気にさらされているし、紫外線を浴びることも多いもの。また、最近は家事や仕事でもちろん、生活のなかでちょっと手を洗う際にも、お湯と洗剤を使って手を洗うことが増えましたよね。
その結果、肌の油分がどんどん失われてバリア機能が低下してしまうんです。少し荒れているかな、と感じた時点でケアしないと、ダメージがどんどん進んでいきます。
ヒビやあかぎれになってから治療するのはすごく大変です」と佐治さん。

ケアの基本はなんといっても保湿だそうです。まずはこまめにハンドクリームを塗ること。手を洗った後などはその都度ハンドクリームを塗り直すことが大切です。

さらにその効果を上げるためには、角質除去などのケアをするのがいいのだそう。

「乾燥して硬くなった肌は、角質が厚くなってしまっています。その状態のままハンドクリームを塗ってもなかなか浸透していかないのです。スクラブなどで優しく手を洗い、そっと水気をぬぐったら、まずは化粧水を浸透させます。それからハンドクリームを塗ると、驚くほどしっとりと潤ってくれますよ」と佐治さん。

また、手の血行を良くするのもおすすめだとか。血流とともに老廃物が流れ、栄養分も補給されると言います。

「ハンドクリームを塗った際に手を軽くマッサージすると、クリームのなじみもよくなって一石二鳥です。指と指の間にあるみずかきのような部分をもう一方の手で揉むと、手がちょっとぽかぽかしてくるのでぜひ試してみてください。ちなみに人差し指と親指の間は「虎口」、他の指の間は「指間穴」と呼ばれる指のツボです。また、デスクに座っているときや家事がひと段落したときなどに、グーパーグーパーと指を握ったり開いたりしてもいいですね。それから、外出時は忘れず手袋をはめるようにしましょう」

ヒビ・あかぎれは「密着カバー力」で水仕事しながら修復!

ただし、手が荒れやすい体質の人はいるし、水を使う機会が多い仕事に就いていたり小さいお子さんがいる人などは、どうしても手荒れが悪化してしまいがち。特に、間接など動きの多いところはヒビが入ってしまうことも。佐治さんいわく、「症状が出てしまっている人はハンドクリームではなく専用の商品を使うといいですよ」とのこと。

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「ヒビプロα」は、ワセリンベースの軟膏がピッタリ患部に密着し、ビタミンE誘導体やアラントインなど6つの有効成分が傷の修復を促してくれます。

「水を使っても流れ落ちてしまわないのが嬉しいですね。洗い物など水仕事をする前に塗っておいたところ、洗い終わっても患部に残っていました。」と佐治さんも高評価。

また、佐治さんのお子さんはとても手荒れしやすい体質とのこと。「冬になるとヒビやあかぎれができて毎年悩んでいたんですが、試しに使ってみたところとてもいい感じだとの感想でした。メンソレータムは安心感もあるので家族でも使いやすい。今年の冬はこれで治療しながらケアしたいと思っています」

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「最近増えている汚れ落ちが良い洗剤のなかには、強い成分が配合されていることもあります。今まで手荒れとは無縁だと思っていた人が、洗剤を変えたとたんに手湿疹のような症状に悩まされるケースも少なくないようです。キッチングローブをするなどして刺激を避けるとともに、できた症状は早めにケアして繰り返さないようにすることが大切ですね」と佐治さん。

また、佐治さんによれば
「薬局で手軽に買える商品でしっかり治療ができるのは嬉しいですよね。こういったものは薬箱などに入れておくと、使うのが面倒になってしまうもの。キッチンと洗面所、寝室など何か所かに用意しておくと、こまめに塗る習慣ができますね」とのこと。

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取材協力
スキンケアガイド 佐治 真澄さん

スキンケアガイド 佐治 真澄さん

All About「スキンケア」ガイド。複数の化粧品会社の広報を経験。その際に得た美容に関する知識を元にライターとして活動を開始。単に高価な化粧品だけではなく、コストに見合った効果を実感できる商品や、プチプラコスメ、地元密着コスメなどを日々探求。それらの商品を、自分の肌で試しているときが一番幸せを感じる自称コスメマニア。