vol.4

アスリートフードマイスター・トライアスリート 村山 彩

はじめから読む

マスコミ業界での激務に追われ、そのストレスのはけ口は暴飲暴食。気づくと体もお肌もボロボロになり、30歳を迎えたある日、ついにダウン。アスリートフードマイスター、またトライアスリートとして活躍されている現在の村山彩さんからは想像もつきませんが、こうした日々が転機となり、“食とスポーツ”の重要性に気づくことができたと言います。今回は、自らの体調も食とスポーツで見事に改善したという村山さんに、お話を伺いました。

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本気になれば、誰もが変われる。

アスリートフードマイスター、そしてトライアスリートとして活躍されていますが、まずはそのきっかけについて教えてください。

 かつての私は、不規則な生活、暴飲暴食の日々で、肌荒れに抜け毛、便秘、冷え性…と、まさに不調のデパート状態(笑)。規則正しい食事、運動が体にいいというのはもちろん知っていましたが、体は動いていたので、なんとかなるだろう、と。それが30歳の頃、本格的に体を壊してしまい…その時に、このままだと本当に自分が終わってしまう、と一念発起して食事と運動で体を作り直そうと決意したんです。
 その時にたまたまトライアスロンに誘ってくれる方がいて、絶対に無理だと思ったんですが、とにかく食事と運動で体を変えたい、という思いがあったので、腹をくくって始めることにしたんです。

そうした経験がベースとなって、アスリートフードマイスターとしてもご活躍されていますが、美肌作りや健康において、どんな食事が大切だと考えられていますか。

 まずは、食事の意味をきちんと理解することだと思います。体は神様が作ってくれるものではありません。日々取り入れている水や食べものでできているんです。お肌も、髪の毛も、筋肉も全部。さらに言えば考え方や性格にも繋がっていると私は考えています。そういう風に、“食べること”を捉えていくと“食べるもの”も変化していくんじゃないですかね。

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一汁三菜&五色の食材で、パーフェクトな食事に

食事をする上では、どんなことを意識するといいでしょうか。

 昔から言われている一汁三菜を基準に考えるのが、やはりシンプルでわかりやすいと思います。主食・主菜・副菜(2品)・汁物の組み合わせを意識すると、たくさんの食材からいいとこ取りができるんです。和食に限らず、洋食でも中華でも、コンビニで買わざるをえない時にも、これを基準に考えれば自然と栄養バランスが整うはずです。

おすすめの食材はありますか。

 あまり難しく考えず“5つの色(赤・白・黄・緑・黒)”を選ぶことを意識するだけでも必要な栄養素をカバーできますよ(下記参照)。
 中でも黒色の食材(海藻やキノコ類など)が抜けやすいと言われているので、意識的にとるようにしたいですね。
 食の話をすると、どうしても“摂取する”ことを重視してしまいがちですが、“出す”ことも同じくらい大切なこと。黒色の食材は、この出す働きを高めてくれる食物繊維源。美肌作りの上でも積極的に取り入れて、“滞留しない体”を目指したいですね。

<五色の食材>
赤:トマト、赤みの肉、パプリカ…など
白:ご飯やパン…など
黄:さつまいも、かぼちゃ、とうもろこし…など
緑:ブロッコリー、ほうれん草、ピーマン…など
黒:しいたけ、海藻、黒ゴマ…など

五色で選んだ食材は、どうやって食べるのが効果的ですか。

 生で食べられるものはそのまま食べる。火を通さないと食べられないものは茹でる、もしくは焼く。複雑な工程なしに簡単に調理をする程度でいいと思いますよ。レシピから入ってしまうと、面倒じゃないですか? 私も、そういうタイプでしたから(笑)。いきなり凝ったレシピや盛り付けをする必要はないんです。私も自宅では本当に簡単なものしか作りません。冷蔵庫には、生のままでもすぐに食べられるプチトマトやブロッコリースプラウトが必ず入っていて、時間がない時はそのまま食べています。あとは、栄養価の高いブロッコリーもよく食べますが、こちらも茹でるだけ(笑)。塩麹で味付けをして、仕上げに桜海老やゴマをパラパラっと振りかければ、素敵な一品になりますよ。

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心貯金2割。継続のコツはストレスを溜めないこと

そうしたバランスのよい食生活を継続させていく上での秘訣はありますか?

 「心貯金2割」という言葉をよく使うんですが、体にいいことをする、というのはある意味自分自身への投資じゃないですか。でも、そればかりにとらわれてしまうと、やっぱり疲れます。だから、時にはうんと自分を甘やかす日があってもいいんです。
 特にダイエット中の人は、心に余裕を持たないと続きません。食べることって本当はいいことなのに、“食事=悪”という考え方にまで自分を追い込んでいる方は、特に注意が必要です。かつての私がそうでした…。痩せることが目的だと、どうしてもそういう考え方に陥りやすいんですよね。
 でもそれがかえってストレスになる。そうすると、何かの弾みで暴飲暴食をしちゃうんですよ。すると、今度は後悔の嵐…。そうした心の状態では、いつもストレスと隣り合わせなので、なかなか根本から食生活を改善することができません。
 なので、たとえ食べ過ぎてしまった日があったとしても自分を許してください。その時に感じた、“美味しい”、“幸せ”という気持ちを大切にして、次をどうするのか、といったポジティブな思考に切り替えることが大切です。
 実は、一度食べてしまったものも48時間以内にリセットすることができるんです。というのは、食事で摂取した栄養素が脂肪になるまでの時間は、だいたい48時間ほど。なので、もし食べ過ぎてしまったのなら、そのあとの2日で調整していけば、オーバー摂取分をリセットできるわけです。そうした長いスパンでカロリーバランスを考える習慣をもつことも、ストレスを軽減しながら継続していく秘訣だと思いますね。

村山さんご自身が意識されている、美肌ケアはありますか?

 やはり、運動と食事です。体を動かして汗をかくことは、血流の循環にもなりますし、肌にもいい作用があると思います。ただ体を動かすと活性酸素が発生しやすくなるのと、トライアスロンなど外で行うスポーツでは紫外線によるダメージもあるので、対策も必要になります。その肌ケアが私にとっては食事なんです。バランスのいい食事に加えて、運動をした後は、抗酸化作用の高い色の濃い野菜や果物をたっぷり補給することも意識していますね。

最後に、村山さんが考える美について教えてください。

 美しさとは内側からにじみ出てくるものだと思うんです。凛としていて輝いている人ってストレスとの向き合い方も上手、というか溜め込まない。そうした内面の健康がそのまま外側にも出てくるんじゃないかって思うんです。そういう意味でも、体を動かすことが役に立つ。スポーツには、発散のパワーがありますから。
 心身のバランスを崩してしまう大きな原因は、やはりストレスです。そのせいで時に人は、暴飲暴食をしてしまう。確かに、一時的には気持ちを解放できるかもしれません。けれど、体にもお肌にも確実に負担になっていますよね。でも強いストレスを受けた時は、それと同じだけの刺激を体は求めてしまうものだと、私は考えています。だから、刺激的なお酒や食に走ってしまう。それに変わる刺激は、やはり体を動かすことくらいしかないなんじゃないかって、感じているんです。汗をかくと、老廃物も一緒に出て行きますから美肌にもいい。
 そして体の中から悪いものを出したら、今度はいいものを取り入れる。それも食事の役割なんです。だから運動と食事のサイクルがうまく回りだすと、体と心が元気になる。お肌にもツヤが出てくる! それが“はつらつとした美”に繋がるのではないでしょうか。

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村山 彩
日本初のアスリートフードマイスター、野菜ソムリエ、トライアスリート。「食と運動」でゼロから心身を立て直した知識と経験を活かし、テレビ、雑誌、ラジオ、イベントなどで活躍。2013年12月に発売した「あなたは半年前に食べたものでできている」(サンマーク出版)は9万部を突破。韓国・中国・台湾にて翻訳されている。この反響をうけ、2015年2月に「あなたは半年前に食べたものでできている 実践編」(サンマーク出版)を発売。

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