子宮のしくみ
妊娠時には、子宮はどんどん大きくなり、長さ約30cm・幅25cmまで広がることができます。その変化は、大きさが通常の6倍、重さは20倍、容量はなんと2000~2500倍!これは子宮が子宮筋層という筋肉でできているからこそなせる技。人間の器官の中でも、これだけ大きく変化できるのは子宮だけです。
子宮の主な役割
- 1.月に1回、受精卵を受け入れる準備をする
-
妊娠や月経に大きく影響しているのが、子宮の内側を覆う「子宮内膜」です。「子宮内膜」は受精卵をいつでも迎えられるよう、毎月準備をします。着床しないと、分厚くなった子宮内膜が自然と剥がれ落ち「月経」が起こるのです。無事に着床すると、妊娠が成立します。
- 2.赤ちゃんを育てる
-
子宮で受精卵が着床すると、女性の体はすぐに反応し、次の月経や排卵がストップします。そして受精卵は子宮の中でさらに細胞分裂を繰り返しながら、胎児へと育っていきます。
このように、子宮は妊娠するために大切な役目を担っています。普段から、なるべく冷やさないよう気をつけて過ごしましょう。
精子のしくみ
1つ1つの精子は目に見えないほど小さく、その全長は約50ミクロン、つまり、5ミリの100分の1しかありません。それだけ小さくても、オタマジャクシのような形の頭部には、DNA・染色体など、大切な遺伝子情報が詰まっています。さらに尾部には、まさに尾ヒレのような役割があり、これがキレイに動く精子は、勢い良く前に進むことができます。
精子は精巣の中でたくさん作られますが、全てが良い精子というわけではありません。時には奇形も作られますが、受精能力がないので気にしなくても大丈夫です。
☆男性の妊活で大切なポイントは
「精子をためすぎない。禁欲しない」ことです。
精巣では日々新しい精子が作られ、一時的にたまったものが、射精のときに外に出ます。これをためすぎると、精子の質や動きが悪くなってしまうのです。妊娠を希望する場合は、5日以上の禁欲はせず、最低でも週1回は射精して精子を外に出すことが大切です。できるだけ新鮮で活発な動きの精子を作る習慣をつけましょう。
このように、男女の体の中であらゆることが起こり、数々の奇跡が重なることで、妊娠は成立します。それをふまえた上で、普段から妊娠するために体調を整えておくことが大切です。