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「おひめさん(さま)」は熊本で、「おきゃくさん」は佐賀で各々昔から使われ現代の若い世代でも使われている語形です。沖縄で確認される「おともだち」も含めて、本来的には使うべきでない場面でわざと丁寧なことばを使うことで対象を心理的に遠ざけようとするための表現だといえます。
その意味では鹿児島の全世代で少数確認された非丁寧語の「いもれ」(「いぬもらい」の省略形)も「おひめさま」と同様な表現だといえます。約50年前の調査では「いぬもらい系」の語は九州全土で確認できましたが、この語形が持つマイナスイメージの強さからか、現在ではどの地点においても若い世代にはほとんど受け継がれていません。
また、この「おひめさん」と宮城県などで使用されている「ばか」は一見すると全く逆のイメージを持つ語のように思われますが、「自分から遠ざけたい対象」に対する表現という意味では表裏一体の表現であると言えます。
言い換えると喧嘩する時に友人に対して「てめえの勝手にしやがれ」と言うのと「あなた様の勝手になさいませ」と言うのでは相手を心理的に遠ざけられるという点でほぼ同じ表現だといえるということです。
抗菌目薬
ものもらい・結膜炎の治療に。効き目をとどめる機能型目薬。
方言研究の見地から
「おひめさん」「おきゃくさん」系について
「おひめさん(さま)」は熊本で、「おきゃくさん」は佐賀で各々昔から使われ現代の若い世代でも使われている語形です。沖縄で確認される「おともだち」も含めて、本来的には使うべきでない場面でわざと丁寧なことばを使うことで対象を心理的に遠ざけようとするための表現だといえます。
その意味では鹿児島の全世代で少数確認された非丁寧語の「いもれ」(「いぬもらい」の省略形)も「おひめさま」と同様な表現だといえます。約50年前の調査では「いぬもらい系」の語は九州全土で確認できましたが、この語形が持つマイナスイメージの強さからか、現在ではどの地点においても若い世代にはほとんど受け継がれていません。
また、この「おひめさん」と宮城県などで使用されている「ばか」は一見すると全く逆のイメージを持つ語のように思われますが、「自分から遠ざけたい対象」に対する表現という意味では表裏一体の表現であると言えます。
言い換えると喧嘩する時に友人に対して「てめえの勝手にしやがれ」と言うのと「あなた様の勝手になさいませ」と言うのでは相手を心理的に遠ざけられるという点でほぼ同じ表現だといえるということです。