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尾島志季さん

Shiki Ojima 尾島志季さん

1979年、大阪生まれ。 大学の栄養学部に進み、卒業後、一度は管理栄養士として病院に勤めるが、子どもの頃からの夢を叶えて、7年前、パティシエとして再スタートを切った。2013年より「旬穀旬菜」でデザート部門を担当。

秋をイメージした「3種盛り」。クルミのケーキ、サツマイモのブリュレ、洋ナシと赤ワインのソルベはそのままでもおいしいが、組み合わせると別のハーモニーが楽しめる。

毎日の水仕事や、大量の仕込み…
シェフやパティシエの爪・指先は
荒れが気になる環境にいつもさらされがち

豊かな感性と高度な技術、情熱や食材を見極める目など、パティシエには多くの条件が求められる。大阪駅直結の人気スポット、グランフロント大阪にある「旬穀旬菜」で腕をふるう尾島志季さんもそんなパティシエのひとりだ。

子どもの頃からデザート作りが好きで、一度は管理栄養士として社会に出たものの、夢を捨て切れずにパティシエとして再スタート。そして今日がある。
「旬穀旬菜」のコンセプトは、健康によいものを提供する「薬膳フレンチ」。管理栄養士の資格を持つ尾島さんには打ってつけの職場だが、一方、悩みや迷いもあるという。

「メニューや素材選びの悩みは楽しみながら乗り越え、成長もできますが、手荒れなどを防げるものがほしいですね。繊細さを要求される盛り付けに集中するためにも指先のコンディションを整えたい」と尾島さん。
特にこれからは乾燥が気になる季節。食材や食器の水洗いだけでなく、殺菌用のアルコールや漂白剤によるダメージもあり、調理用手袋をしても、水の侵入は避けられないのだ。

指先まで見られていると意識してキッチンに立つ。
パティシエのプロ意識。

さらに、「夢のある非日常の世界を演出することも私たち料理人の務めだと思うので、それを生み出す手や爪が傷んでいたら、お客さまをがっかりさせてしまうのでは……」というプロならではの心遣い。
そのためにもケアを欠かすことはできない。

「手荒れはもちろん、二枚爪や爪の乾燥など、爪周りも常に気になっています。 爪用のケア商品『プレミアムリッチネイル』を使って、潤ってつややかな爪を見ると気持ちも嬉しくなります。爪に潤いが出て、乾燥が気になる爪におすすめですね」
指先まで見られていると意識してキッチンに立つ―これもまた、パティシエに欠かせない条件のひとつに加えるべきかもしれない。

『料理王国』2015/10/6発売号掲載
上村久留美=取材、文
村川荘兵衛=撮影
text by Kurumi Kamimura
photos by Shohee Murakawa

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