胃もたれ、痛み、胃の不快感・・・・・・機能性ディスペプシア(FD)とは?

胃もたれ、痛み、胃の不快感・・・・・・機能性ディスペプシア(FD)とは?

機能性ディスペプシアって、どんな病気?

機能性ディスペプシアって、どんな病気?

検査しても異常はないのに、胃の痛みや不快感が続くこと。

食べすぎていないのに胃がもたれる、みぞおちがキリキリ痛む、食べ始めるとすぐにお腹がいっぱいに・・・。そんな不快な症状が慢性的に続いているようなら、それは機能性ディスペプシア(FD=functional- dyspepsia)かもしれません。

内視鏡などで胃を検査しても、特に異常は見あたらない。けれど痛みや不快感などの症状は続いている・・・こうした症状をまとめて機能性ディスペプシアと呼んでいます。

そのような場合には、さまざまなつらい症状を改善することが治療の主眼となります。

機能性ディスペプシアの症状をチェック

機能性ディスペプシアの症状をチェック

こんな自覚症状があったら要注意!

  • 食べすぎていないのに胃がもたれる
  • 食べすぎていないのに胃がもたれる
  • みぞおちの痛みが続いている
  • みぞおちの痛みが続いている
  • 油ものを食べていないのに胸焼けする
  • 油ものを食べていないのに胸焼けする
  • 食後に不快感や吐き気を感じることがある
  • 食後に不快感や吐き気を感じることがある
  • 常に満腹感がある
  • 常に満腹感がある
  • げっぷが出る
  • げっぷが出る
  • お腹に張りを感じる
  • お腹に張りを感じる

最近になって定義された病気

最近になって定義された病気

聞き慣れないのは、新しい病名だから。

機能性ディスペプシアは、最近になって新しく定義された病気です。
以前は、胃の痛みや不快感がある患者さんは「慢性胃炎」や「神経性胃炎」と診断されることが多かったのですが、そのうちに症状があっても胃に炎症のないケースが多々あることが分かってきました。

そこで近年では、症状があっても検査で異常が認められない場合「機能性ディスペプシア」と診断するようになりました。原因や治療などについても、現在研究が進められています。

症状は主に2つのタイプに分けられます

症状は主に2つのタイプに分けられます

食後に出やすい症状(食後愁訴症候群=PDS)

・食べすぎていないのに食後に胃がもたれる・食べ出すとすぐに胃がいっぱいになる感じ(早期飽満感)

食後だけでなく空腹時にも出る症状(心窩部痛症候群=EPS)

みぞおちが痛む・	みぞおちが焼けるような感じがする

こうした症状が週に数回起こるようであれば、機能性ディスペプシアの疑いがあります。ただし、胃の不調には他の重大な病気が隠れている可能性も十分あるため、自己判断は禁物。
炎症や腫瘍などの疾患がないかを確かめるため、診断には医師による問診や血液検査、内視鏡検査などが必要です。

機能性ディスペプシアの原因とその治療法は?

機能性ディスペプシアの原因とその治療法は?

原因は不規則な生活にストレス、まだ分からないことも多い病気。

機能性ディスペプシアの症状のひとつ、胃のもたれや早期飽満感は、胃の動きが鈍いために食べたものを十二指腸にきちんと送れていないことが原因。また、みぞおちの痛みは胃酸の出過ぎや胃粘液の不足、胃の知覚過敏などが原因と考えられています。

このように胃が機能不全をおこす根本的な要因は、不規則な生活やストレス、ピロリ菌の影響などが言われていますが、まだはっきりと特定はされていません。

機能性ディスペプシアの症状のひとつ、胃のもたれや早期飽満感は、胃の動きが鈍いために食べたものを十二指腸にきちんと送れていないことが原因。また、みぞおちの痛みは胃酸の出過ぎや胃粘液の不足、胃の知覚過敏などが原因と考えられています。

このように胃が機能不全をおこす根本的な要因は、不規則な生活やストレス、ピロリ菌の影響などが言われていますが、まだはっきりと特定はされていません。

治療法:病院で処方された薬で症状を改善する

胃もたれや早期飽満感を改善するために、消化管の運動を促すお薬を使って胃の動きを促進します。

また、みぞおちの痛みや焼けるような感じがある場合には、胃酸の分泌を抑えるお薬が用いられます。
それでも改善が見られない場合、ストレスを和らげる薬を服用することも。ピロリ菌に感染している場合は除菌を行なうこともあります。

日常生活で気をつけたいこと

日常生活で気をつけたいこと

食事や生活習慣に気をつけて、胃への負担を減らしましょう。

おいしく食べられることは健康の基本。機能性ディスペプシアと診断された人も、そうでない人も、胃への負担を避けるための食事や生活習慣のポイントについてお伝えします。

  1. 食生活を見直そう!

    ・よく噛んで食べる
    ひとくち30回程度を目安によく噛んで食べましょう。食べ物が細かくなるだけでなく、消化酵素を含む唾液が多く分泌されることで、消化を助け胃の負担を軽くすることができます。
    ・辛いもの、脂っこいものを食べすぎない
    辛い刺激物は胃の知覚過敏の原因に。また脂質は消化・吸収に時間がかかるため、その分胃への負担が大きくなります。
    ・食べる量は腹八分目におさえる
    胃の消化能力を超える量を食べすぎてしまうと、胃の働きが鈍ってしまいます。すると食べたものがいつまでも胃にとどまり、胃もたれや胃酸が出過ぎる原因にも。普段からお腹いっぱいまで食べず、少し控えめにすることを習慣にしましょう。
  2. 生活習慣を見直そう!

    ・ストレスをためない
    胃はストレスの影響を強く受ける臓器。ストレスを受けると分泌されるストレスホルモンは、胃の働きを弱める働きがあります。また緊張により血管が収縮して血流が悪くなり、胃を守ってくれるはずの胃粘液がうまく作られなくなったり、胃酸の分泌も活発にしてしまいます。
    大切な胃をいじめないためには、趣味や軽い運動など、日々のストレス対策も大切です。
    ・しっかり睡眠をとる
    機能性ディスペプシアと診断された人には、日頃から睡眠が不足している人が多くみられます。睡眠時間が不足すると、自律神経のバランスが乱れ、胃腸の働きが弱まってしまいます。
    また質の良い睡眠は、体と脳の疲労を回復させるため、ストレス軽減の意味でも眠ることは大切です。
    ・食事時間は規則的に
    また、食事をとる時間が不規則だと胃が休まる時間がありません。特に夜遅くに食べて胃に食べ物が残ったまま寝てしまうと、胃が荒れる原因に。
    食事時間は規則的にすることを心がけ、特に寝る2〜3時間前には夕食を済ませるようにしましょう。

機能性ディスペプシアは、毎日のように痛みや不快感といったつらい症状と向き合わなくてはならず、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を大幅に下げてしまいます。
おいしく食べて人生を楽しむためにも、胃の不調を軽視せず、早めのケアを心がけましょう。

胃のお話

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