加齢黄斑変性、ミドル&シニアは注目!

早い人では40代で発症することもある加齢黄斑変性。
日本人には比較的少ないと言われていた病気ですが、近年、高齢化や食生活の欧米化により増加しています。
欧米では失明原因の第1位、日本では緑内障に次ぐ第2位という事実も。
誰もがなる可能性があるので、まずは予防を心がけて。
そして、早期発見・早期治療で重症化させないように気を付けましょう。

加齢黄斑変性は、どんな病気?

加齢黄斑変性は、どんな病気?

モノを見るための大事な部分である「網膜の黄斑部」が障害されると、それ以外の網膜の部分に異常があった時と比べて視力が著しく低下し、運転免許を更新したり、字を読むことができなくなったりします。放っておくと「失明」につながることもあるため、自覚症状があった場合はなるべく早く眼科へいくことが大切です。

加齢黄斑変性自己チェック

加齢黄斑変性自己チェック

検査方法

目から約30cmはなして、メガネやコンタクトレンズをした状態で、片目ずつ(閉じている方の目で覆い隠す)表の中央の点を見つめます。

  • 線がゆがんで見えませんか?
  • 中心が見えないことはありませんか?
  • 部分的に欠けて見えませんか?

このように、見え方がおかしいなと感じたらすぐに眼科へご相談ください。

予防がとにかく大切!

黄斑色素は年齢とともに減る ルテイン摂取不足が加齢黄斑変性のリスクを高める

ここ10年で加齢黄斑変性の病態の解明と治療法が飛躍的に進歩しましたが、目の状態を完全に元に戻す治療法はまだありません。治療はいずれも病気の進行を遅らせ、低下した視力を維持もしくは回復させることが目標となります。早期発見、早期治療、そして予防がとにかく大切なのです!

今からできる予防策は?

加齢黄斑変性の予防としては、黄斑部の色素を増やすこと、禁煙すること、バランスの良い食事にすること(例:魚中心の食事など)が大切です。黄斑部の色素を増やすために、緑黄色野菜をとることが大切ですが、食事では中々摂りにくいので、ルテインやゼアキサンチンのサプリメントを活用することも有効であるという報告もあります。