用語集

妊活・妊娠に関する用語を分かりやすく解説しています。

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  • ヤ行
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ア行

エストロゲン(えすとろげん)
女性ホルモンの1つで、卵胞ホルモンと呼ぶこともあります。排卵期に分泌量が増え、子宮内膜を厚くしたり、頸管粘液(けいかんねんえき)の分泌を促します。
黄体(おうたい)
排卵後の卵胞が変化したもの。プロゲステロン(黄体ホルモン)というホルモンを分泌し、受精卵が子宮内膜に着床しやすいように整えたり、妊娠を維持する働きがあります。黄体が機能しないと黄体機能不全となり、着床障害などの原因になります。
黄体機能不全(おうたいきのうふぜん)
プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が不十分なため、赤ちゃんのベッドとなる子宮内膜の分泌期変化が正常に起こらないものを言います。着床障害や着床できたとしても早期流産を引き起こす可能性があります。
黄体ホルモン(おうたいほるもん)
女性ホルモンの1つで、プロゲステロンと呼ぶこともあります。排卵後に卵胞が黄体に変化し、プロゲステロンを分泌。この黄体ホルモンには、受精卵が子宮内膜に着床しやすいように状態を整える働きがあります。
おりもの
子宮勁管(しきゅうけいかん)や膣からの分泌物で、膣内に雑菌が侵入するのを防ぐ役割があります。雑菌に感染して炎症が起きると、においや色が変化します。おりものの変化によって、女性特有の病気を見つけることができます。また排卵期になると、おりものが普段より多く分泌され、精子が侵入しやすくもなります。

カ行

化学流産(かがくりゅうざん)
妊娠検査薬では陽性が出るのに、子宮内に胎嚢が確認されないまま、数日後に月経が始まり血液と一緒に受精卵が体外に排出されてしまう症状のことを言います。
基礎体温(きそたいおん)
毎朝目が覚めた時に、安静な状態で計測した体温のこと。基礎体温を測ることで自分の月経周期や排卵日の有無、ホルモンバランスの状態を知ることができます。
クラミジア検査(くらみじあけんさ)
不妊検査の一種。クラミジアは自覚症状があまりなく、放置されるケースが多い感染症です。クラミジアが子宮から卵管まで達すると子宮内膜や卵管などに炎症が起こり、それが原因で卵管の閉塞や癒着を発症。不妊の原因につながってしまいます。
頸管粘液検査(けいかんねんえきけんさ)
不妊検査の一種。頸管粘液とは子宮頚部から分泌される粘液で、月経周期に合わせて量や性状が変化します。頸管粘液の性状や量等に異常があると不妊の原因になる場合があるので検査が必要です。
血液・ホルモン検査(けつえき・ほるもんけんさ)
不妊検査の一種。血液や尿の中に含まれるホルモンの数値を検査し、排卵日の予測や月経不順、不妊症の原因などを特定することができます。
月経(げっけい)※生理
子宮内膜は、卵子と精子が結合した受精卵をいつでも迎え入れるように子宮内膜を厚くして受精卵を待ちます。妊娠しなければ、厚くなった子宮内膜は排卵から約2週間後にはがれ落ちます。これを月経(生理)と言います。
月経周期(げっけいしゅうき)
月経(生理)が始まった日から、次の月経が始まる前日までの日数を月経(生理)周期と呼びます。25〜38日が正常ですが、24日以内の人は無排卵月経の可能性があり、39日以上と長過ぎる場合は、月経そのものが来ない「無月経」になることがあります。
高温期(こうおんき)
基礎体温が高い時期。月経周期の中で排卵後、受精卵が子宮内膜に着床しやすいように状態を整えるプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されます。プロゲステロンは体温を上げる働きがあるため、体温は高温に保たれます。妊娠しなければ約2週間後、月経が始まり体温はもとの低体温に戻ります。

サ行

最低体温日(さいていたいおんび)
排卵期の体温は低温期のままですが、一度ガクっと体温が下がる日を最低体温日と言います。この「最低体温日=排卵日」である確率は5割〜6割ほどだと言われており、実際には「最低体温日の前後数日の間に排卵日がある」とされています。
子宮(しきゅう)
受精卵に栄養を補給し、保護しながら胎児を発育させる保育器の役割があります。妊娠時には長さ約30cm・幅約25cmほどまで広がります。子宮筋層と呼ばれる筋肉でできており、大きく伸縮できるのが特徴です。
子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)
子宮を形成する筋肉にできた良性の腫瘍です。月経痛や貧血気味になる人もいますが、自覚症状が少なく女性の病気の中でもとくに多い病気です。悪性腫瘍に変化することはほぼないですが、出来た場所と大きさによっては不妊の原因になることもあります。
子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)
子宮内膜が子宮以外のところに存在するものを言います。ほとんどは卵巣やダグラス窩といったお腹の中にみられ、卵巣はしばしばチョコレート嚢胞という腫瘍を形成します。また、子宮内膜症が重症化するとお腹の中に癒着が起こり、不妊の原因になります。不妊症のおおよそ半数は、子宮内膜症であると言われています。
子宮卵管造影検査(しきゅうらんかんぞうえいけんさ)
卵管とは子宮から伸びた約10cmほどの管であり、左右にそれぞれ1本ずつあります。卵管は排卵した卵子を捕捉したり、精子と卵子が受精する場を提供しているため、卵管の閉塞や癒着は不妊の原因になります。子宮卵管造影検査は、子宮から造影剤を注入し、卵管の通過性や癒着の有無を確認するための検査です。
受精(じゅせい)、受精卵(じゅせいらん)
受精とは精子が卵子の中に入り込むことで、入りこんだ卵子を受精卵と言います。まず膣内に放出された精子が、子宮を通過して卵子の待つ卵管へ進みます。受精能力を獲得しながら、卵管膨大部にたどりついた精子は卵子を待ち、排卵があると精子が卵子を取り囲みます。その中の1個の精子が卵子の周囲の透明帯を破って卵子の中に入り、受精が成立します。1個の精子が入ると卵子にバリアがはられ、他の精子は入れなくなります。
人工授精(じんこうじゅせい)
元気な精子だけを集めた精液を、女性の子宮に人工的に注入する方法。注入後の受精やその後の着床は自然な形で行われます。凍結した精子を使って人工授精することもあります。費用は1回数万円程度。
精液(せいえき)、精子(せいし)
男性の性器から射出される液体。精子の他に、精巣、精巣上体、精管、精嚢、前立腺、尿道球腺などの分泌物が混合しています。また男性が持つ生殖細胞のことを、精子と呼びます。精子は精巣の中で1日に300万〜5000万個作られ、生存期間は2~5日間と言われています。1回の射精で放出される2〜4ccの精液の中に約2〜3億個の精子が含まれます。
前立腺(ぜんりつせん)
男性の生殖器の1つで、前立腺液を分泌します。膣内に進入した精子の精液の凝固を液化する成分を作り出す役割もあります。

タ行

体外受精(たいがいじゅせい)
卵巣から卵子を取り出して体外で精子と受精させ、受精卵を子宮に戻す方法です。体外受精・顕微授精全体の妊娠率は35歳で約25%、40代で約14%程度です。費用は高額ですが、不妊治療助成金の対象となっている場合があるので、各自治体のホームページなどで確認してみましょう。
タイミング法(たいみんぐほう)、タイミング療法(たいみんぐりょうほう)
超音波検査などで卵子の成熟を確認し、医師により予測された排卵日に性交(セックス)をする方法。卵子は排卵後24時間しか受精能力がないので、排卵日を予測してその24時間以内に精子と出会えるようにするのがタイミング法の目的です。タイミングを計って性交(セックス)をすることを繰り返せば、妊娠する確率は健康な男女の場合は1年間で80%位だと言われています。また超音波検査によって排卵の有無も確認します。タイミング療法を行うケースは多くあり、排卵の予測・有無を調べたり、状況に応じて排卵誘発剤を用いることもあります。
着床(ちゃくしょう)
受精卵が厚くなった子宮内膜に潜り込んで根をおろし母体としっかり結びつくこと。この着床をもって妊娠が成立します。受精卵が着床すると女性の身体はすぐに反応し、その次の月経や排卵が止まります。
つわり
妊娠初期に起きる吐き気、嘔吐や体調不良などを言います。妊娠3、4ヶ月ほどで症状は落ち着き、徐々に治まります。妊娠中期や妊娠後期に出るつわりと似たような症状は「後期つわり」と呼ばれています。
低温期(ていおんき)
基礎体温が低い時期。月経開始から排卵までの、卵子の成熟期間のことで、通常は12~14日間。子宮内膜を厚くするためのエストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌されます。月経期・卵胞期は体温が低く保たれます。

ナ行

妊活(にんかつ)
そろそろ赤ちゃんが欲しいなあと考えること、妊娠に向けて夫婦で話し合うこと、知識を取り入れ行動を起こすこと、妊娠のために体を整えること、医療による不妊治療に至るまで、妊娠するための行動全般を表した言葉。
妊娠率(にんしんりつ)
妊娠する確率。排卵日は月に1回で、排卵日の3日前から排卵日の翌日までの5日間が妊娠しやすい時期と言われています。なかでも排卵日の1日前と排卵日に性交(セックス)をすると妊娠率は高くなります。タイミングを計って性交(セックス)することを繰り返せば、妊娠する確率は健康な男女であれば1年間で80%まで上がるという報告もあります。ただし、年齢とともに健康な卵子が排卵される可能性が下がること、精子の老化によって妊娠率が下がる可能性があります。

ハ行

排卵(はいらん)
月経が始まる頃には卵巣の中に約20個の卵胞が現れ、その中の1個(主席卵胞)が2週間で20mmほどまで成熟します。卵胞が成熟すると卵巣はエストロゲン(卵胞ホルモン)を分泌し、脳はそれを受けて黄体形成ホルモン(LH)を分泌し排卵が起こります。その成熟した卵子が卵巣の表面から飛び出す現象のことを言います。
排卵出血(はいらんしゅっけつ)
排卵期にみられる子宮からの出血。排卵期のホルモン的な変化が原因で起こり、通常は2〜3日で出血は止まります。
排卵痛(はいらんつう)
排卵期に起こる痛み。下腹部全体に痛みを感じることもありますが、片側の下腹部(卵巣付近)にのみ不快感や痛みを感じることもあります。ただし、排卵痛には個人差があります。
排卵日(はいらんび)
卵巣から卵子が飛び出ることを排卵と言い、またその日を排卵日と言います。排卵日の3日前から排卵日の翌日までの5日間が妊娠しやすい時期と言われています。特に、排卵日の1日前と排卵日に性交(セックス)のタイミングをとることが大切です。
フーナーテスト(ふーなーてすと)
不妊検査の一種。あらかじめ排卵日を予測し、指定された日の朝か前日に性交し、数時間以内に検査を行います。女性の勁管粘液と精子の適合性をみる検査です。
不妊(ふにん)
正常な夫婦生活があるにもかかわらず、1年以上妊娠しない場合のことを言います。不妊の原因はさまざまです。
不妊検査(ふにんけんさ)
不妊の原因を特定する検査です。血中のホルモン検査や超音波検査、フーナーテストやAMH検査などその種類は多岐に渡ります。
フライング検査(ふらいんぐけんさ)
一般的に妊娠検査薬の使用タイミングは「月経予定日の約1週間後」とされていますが、それよりも前に検査薬を使用することを指します。フライング検査の場合ですと、正しい判定結果がでない、化学流産を知ってしまう、という可能性があります。
プロゲステロン(ぷろげすてろん)
女性ホルモンの1つで、黄体ホルモンと呼ぶこともあります。排卵後に卵胞が黄体に変化し、プロゲステロンを分泌。このプロゲステロンには、受精卵が子宮内膜に着床しやすいように状態を整える働きがあります。

マ行

無排卵月経(むはいらんげっけい)
月経はあっても排卵をしていない状態を無排卵月経と呼びます。排卵障害の1つで不妊の原因となります。基礎体温がほぼ横ばいで高温期が確認できない場合は無排卵月経の可能性があります。

ヤ行

葉酸(ようさん)
ビタミンB群の一種。野菜やレバー等に多く含まれ、欠乏すると貧血になります。また、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の発症を防ぐ役割が期待されている栄養素でもあります。中枢がつくられる妊娠初期には、この葉酸の摂取が推奨されています。

ラ行

卵子(らんし)
遺伝情報を含む女性の生殖細胞。一定周期に1個の卵子が成熟し、卵巣から放出されます。女性の卵巣内に蓄えられた卵子の数は生まれつき決まっており、増えることはありません。
卵巣(らんそう)
女性の体の内側にある生殖器。左右に1つずつあり、毎月どちらかから女性の配偶子である卵子を排卵します。女性ホルモンを分泌し、妊娠の成立や継続に大きな影響を与えます。
卵胞(らんぽう)
卵子が入っている袋で、液体に満たされた卵巣内の嚢(ふくろ)のこと。月経が開始して卵胞期に入ると、卵胞刺激ホルモンによって卵胞は成熟します。この卵胞からエストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌されます。
卵胞刺激ホルモン(らんぽうしげきほるもん)
脳下垂体から分泌されるホルモンで、卵巣を刺激して卵胞の発育や精子の形成を促します。卵胞刺激ホルモンの数値が正常値よりも高い場合、卵巣の働きが低下している疑いがあります。
流産(りゅうざん)
妊娠22週未満の妊娠の中断のこと。流産の多くは妊娠初期の12週までに起こる初期流産で、流産の要因のほとんどは染色体異常と言われており、染色体異常をもった受精卵のほとんどは出生に至ることはなく、妊娠経過とともに自然淘汰されます。年齢とともに流産率が高まるので、「いつか子どもを」と望むカップルは、自分の年齢を考慮して、妊活を進めると良いでしょう。

ワ行

英数字

AMH検査(えーえむえいちけんさ)
不妊検査の一種。AMHとはアンチミューラー管ホルモンとも呼ばれ、発育途中の卵胞から分泌されるホルモンです。血液を採取し、卵巣内に残っている卵子の数を予測することで、卵巣の予備能力が分かる検査です。
hCGホルモン(えいちしーじーほるもん)
妊娠するとhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)というホルモンが分泌され、尿中に排泄されるようになります。妊娠検査薬は、この妊娠した時に出る尿中のhCG を検出し、妊娠反応を確認する検査薬です。
LH(黄体形成ホルモン)(えるえいち)
成熟した卵胞に作用して、卵巣から卵子を排出(排卵)させるホルモンです。普段から少量分泌しているのですが、卵子が成熟した頃、分泌量が急激に増加し、その急上昇(LHサージ)によって排卵が起きます。一般的に、血中および尿中のLH濃度の上昇が始まってから約40時間以内に排卵が起こる事が知られています。
LHサージ(えるえいちさーじ)
LHの急上昇をLHサージと呼びます。LHとは、普段から少量分泌しているのですが、卵子が成熟した頃、分泌量が急激に増加し、その急上昇(LHサージ)によって排卵が起きます。一般的に、LHサージから約40時間以内に排卵が起こります。

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